今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 151)きつねそば

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ふだんはたぬきそば派のワタクシですが、たまに浮気心が疼きます。こう、甘〜いお揚げに身も心も委ねたいというか、疲れてるのかネ。


さて、本日の武舞台は小諸そば、揚げの味を見込んでの選択です。


食券提出後、すぐにやってくる丼ぶりにサービスのネギを散らして、箸を割る。


おっと、柚子七味もかけておこう。かすかな香りがうれしいんだよね〜と、小諸そばのサービスをとことん楽しむ。


まずは念願のお揚げさんをガブリ。うんうん、ちょっと冷めてて、それがそばつゆで温まりつつあって、お揚げの甘みがツユに溶け出したりしていて、つまりはおいしい。


時おりシャリっと主張するネギは、やはり具ではなく薬味なんだな〜、香りも強いしね。ツルツルとそばを手繰りつつ、改めて思う。


かまぼこや青菜は彩りよく、食感のアクセントになって、箸が進む。


さて、小諸そばといえば、カリカリ小梅もサービスですが、さすがにきつねそばでは出番なし。


サービスだからって欲張り過ぎないのも大事だな。何事も過ぎたるはなお及ばざるが如し。ツユをこくっと飲んで、丼ぶりを置く。


あったまった。今日も頑張ろう。


ごちそうさまでした。



麺喰らう(その 150)春菊天そば

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疲れがたまっていてもいつもの時間に目覚めるサラリーマンのサガ。粛々と電車に乗って、見慣れた駅前に降り立つ。


今朝は何を食べようか、なんてボーッとしていると、ふと、風のにおいがかわったことに気づく。何というか、秋っぽい。台風一過のせいかな。


むろん絶賛残暑なんだけど、季節の変わり目に年々敏感になる気がする。これが老化かな。何というか、時の流れに聡い感じ。


さて、そうなるとにわかに季節を先取りするべく、温かい蕎麦なぞ手繰ろうかね。


見慣れたのれんをくぐり、春菊天そばを注文。いつもなら玉子も入れるけど、今日は春菊に集中しよう。


こちらでは通年春菊がいただけますが、やはり冬に近いほうがおいしい気がすしますナ。鍋物の影の実力者だしね、春菊さん。


さて、ほどなくやってきた春菊天そば。姿揚げされた春菊を一瞬ツユにつけて、葉っぱ側にザクザクかぶりつく。うん、ほろ苦。


茎のほうはツユに漬け込んでおいて、しばらくそばを手繰る。相変わらずのやさしい味が嬉しい。


さて、おおかたそばを食べ終えたところで、春菊の後半戦。繊維質を感じながら、茎側を食べていく。


ザクザクというよりキシキシ、先ほどより命を食べてます感が強い。歯ごたえがあるからかな。


いずれにせよ、おいしくいただいて、ツユをちょっぴり残す。ささやかな塩分対策、小さいことからコツコツと、ね。


ほんのり汗ばんで店を出れば、秋の風が吹いている。季節の分針がコチコチ進んでるな。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 149)ゲソ天・玉子そば

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台風の疲れなのか食欲がない朝。お昼はバタバタしそうなので、何かお腹に入れておきたい。


軽食でいいんだけど、おにぎりやサンドイッチは咀嚼・嚥下に苦労するので、こんなときはそばに限る。

とはいえ、立ち食いそばは油ものが原則。


いや、月見にすればいいんだけど、どうせ食べるならカロリーを摂っておきたい。


食欲あるじゃん、ってわけではなく貧乏性なんだね。


で、玉子は当確としてパートナーを品定め。本日はゲソ天を選ぶ。なんとなく、海産物を食べるのが誠実な気がしたんだよナ。


いずれにせよ油もの。気合い入れて食べよう。


カウンターで水を飲みつつ呼び出しを待つ。入り口間際なので、外の気温と厨房の熱気が混ざり、なんかぬるい感じ。


茹でたて麺を従えて、やってきました  My おそば。出汁の香りで少し食欲が出てくるな。日本人なら、条件反射でお腹がなるよネ。


まずは丼ぶりに口づけ。ぬるくなった白身をチュルンと吸いこみ、黄身はアチアチの出汁で温めておく。半熟まで、しばしの別れ。


ゲソ天というより、かき揚げ featuring ゲソだね。箸でザックリと割ってみれば、ゲソさんがこんにちは。


ガブリと噛めば、玉ねぎは甘く、ゲソはコリコリ。うんうん、よかよか。


あとは出汁でモロモロに自壊していくかき揚げを尻目に、麺をスルスル食べ進める。塩っけの強い黒い出汁と更科そばの白が美しいコントラスト。


ああ、そばにして正解。

油は堪えるけど、サクサクモロモロはやはり大正義。おっと、そろそろ黄身が煮えた頃なので、よくまぶして、そばボナーラを楽しむかね。


汗をかきつつおいしく完食。あとで胃薬必須ですが、わが朝食に一片の悔いなし。


ごちそうさまでした。



麺喰らう(その 148)ラーメン+ねぎライス+餃子

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家系ラーメンにはライスが合う、らしい。


らしい、というのもネットで得た知識なので、伝聞形でしか言えないからだ。食に関しては好みもあるので、やはり実践せねば断言はできまい。


ラーメンライス天一とか、坂内とか、たまに食べる。当たり前だけど、おいしい。でも歳のせいか、炭水化物 on 炭水化物はそろそろきつい。


家系ラーメンと餃子、家系ラーメンとビールは合わせたことがある。いずれもおいしかった。家系の、濃ゆ〜いとんこつしょうゆに間違いはない。


すると、食べられる元気があるうちに食べておかないと、今際のきわに後悔として立ち上る懸念があるな。食の恨みはおそろしい、ってネ。


で、いつも賑わう店のカウンターにアキを見つけてするすると潜り込む。メニューをひとしきり見て、店名をその名にいただくセットを注文。


程なくきましたラーメンライス。正確にはネギご飯だけど、辛めのネギをラーメンに移せば、ほぼラーメンライスだナ。精確には焼豚ご飯だけど。


スープをレンゲで飲むと、まぁ濃ゆいこと。ホウレンソウにまぶしてちょうどいい味になる。ご飯をパクリ、なるほど濃さが中和されるネ。


今度はノリでご飯を巻いてみる。うん、磯の香りとトンコツのパンチが合わさって、食欲が増す。まさにラーメンライスの面目躍如だな。


卓上のニンニクと豆板醤を入れて味を変えつつ、もりもりと食べすすめる。おおっ、きくな、ニンニク。あとは徒歩で帰れるから、いいけどサ。


お付きの餃子は酢コショウでパクリ。ラーメンの濃さが酢でさっぱりするね。当然、1つはラーメンスープに入れて、後ほど収獲予定。


ホウレンソウ、ライス。

ネギ、ライス。

麺、ライス。

チャーシュー、ライス。

餃子、ライス。


味の濃さを白米で薄めつつ食べるのが至高にして、正解なんだな。


ふう、食べるのにひと騒動だけど、確かに一大ジャンルとして家系が定着したのがわかる気がします。


このワイルドな味わいは、まさに男メシ、うまし。


塩分、炭水化物などを考えると、あと5年もしたら、この物量には対処できないだろうナ。今食べておいてよかった、一期一会の食事でした。


おなか、いっぱい。胸、いっぱい。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 147)つけそば

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知らない街を歩いてみたい、なんてたまに思う。健康のための散歩だけど、同じ道ばかりだと飽きるのだ。


各駅停車に乗り、適当な駅で降りる〜高田純次ばりのC調さがほしいところだけど、何もない住宅街を歩くもつらいので、それなりの規模の駅を選ぶ。


日差しはそこそこ、ふらふら歩いていると、お腹もすいてくる。


これ以上いくと本格的な住宅街だというところで折り返し、駅前に戻る。


行きに目をつけておいた中華店が開いている。ほくそ笑みつつカウンターに座り、メニューをひらく。


開店したばかりなのに、カウンターもテーブルも客がチラホラ。正しい街場の中華屋さんといった風情デス。


はじめてだし、店のウリらしいつけそばを注文。楽しみだナ。


次々やってくる後客は、ガツンとした定食や、ラーメン半チャーハン餃子を頼んでいて、そんなのあったのかとメニューを見直すのも楽しみのひとつ。


まずは割りスープとつけ汁がやってくる。いい香りにワクワクがとまらない。人目がなければ、箸の先につけて、ダシを確認したいくらい。


待ちきれないオジさんを慰撫するべく、程なくやってくる麺。これで完全体、17 号と18 号を取り込んだセルだな。ご飯の出番だぜ。


さて、冷たくしめられた麺を、スープにチョロリと浸してスルスル。酸味がしっかりして、さっぱり食べられますナ。


チャーシューは肉の歯ごたえはもちろん、味つけもしっかりして、ライスが欲しいくらい。コリコリのメンマもいいアクセントです。


軽くつければ、さわやかに。

漬けこんでおけば、濃厚で。


みるみるなくなる麺を惜しみつつ、楽しいブランチはおしまい。酸っぱいだけなく、ダシがしっかり感じられるスープはクセになりそうです。


わざわざ頼まずともスープ割がついてくるのが嬉しい。店員さんが忙しそうにしてると、つい遠慮しますからねぇ。


コポコポ注いで、半分くらい飲んで、丼ぶりを置く。もはや知らない街ではなくなったけど、再訪してでも食べる価値はあるな。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 146)肉せいろそば

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まだまだ蒸し暑い。


でも、暑いからといって、冷たいものばかり食べてはいけない。親からそう言われてきた。


何というか昭和の健康観だけど、身に染み付いた習慣でもある。


で、肉せいろそば。冷たいそばに、温かいつゆ。ちょうどよいぬるさで食べられるのです。


それにしても、冷そば+温つゆの組み合わせというのはいつ頃からだろう。小さいころは、冷たいそば=ざるそば、以上!  って感じだったけど。


ちょっとした発明ですよね、コレ。

つけ麺で大ブームを起こした大勝軒でもひやあつとかあるし、意外と古いのかな。わが家に文化の風が吹かなかっただけかもナ。


はじめて食べたときは、つゆがすぐにぬるくなるし、どうにもピンと来なかったけど、すぐに慣れてコレはよいものだ、ってなった。


ネコ舌への福音でもあるし、冷たいほうがじっくりと味わえて、複雑さがわかるときもあるしネ。


いや、そんな機微はわかってなくて、わかったフリをしているだけかもしれないけど。


さて、やってきました肉せいろ。豚コマが温かいつゆに泳いでいます。まずはお肉をパクリ。うん、脂身が甘くて、おいしい。


麺をつゆにそれほどつけないと、冷たいそばの風味が強く感じられ、逆にどっぷりつけると、肉汁の味をまとって違う麺料理になる。


麺で涼を求め、つゆで体を冷やしすぎないように食べる。激しく矛盾しながらも、かあさん、教えを守ってますよ。


ズルズルと麺をすすり続け、途中でつゆに七味を軽くふって味をひきしめる。ゴクリと飲めば、濃いめでおいしいや。


残ったそばを集めて、つゆに入れ込んだら「肉そば、ぬるめ、濃いめ」の完成です。最後までおいしくいただけました。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 145)もりそば+かき揚げ

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食事というものは、目で歓び、鼻で楽しみ、舌で味わう、シンプルなものでいい。


有機栽培だの、どこどこ産の肉だの、予備知識があるとさらに違った味わいとなるけどサ。


まあ、それらはなくとも目の前のひと皿がおいしくいただければそれでいいのだ。


しかし、先日図書館で読んだ立ち食いそば読本で、たまに行く立ち食いそば店が紹介されていて、興味深く読んでしまう。


いつもは注文品を待ちながら、朝早くからやってるな〜。男性二人に、おかみさん、どちらかのお嫁さんなのかな〜程度の意識だったんですネ。


そばの味がたしかなのは知ってるので、家族経営で末長く頑張って欲しいな、で十分。それ以上の詮索は必要ないわけで。


ところが本を読むと、わずか数頁ながら店の歴史、厨房の人間関係、役割分担、お客さんへの目線(意外に常連さんを覚えている!)など、いやが応にも情報が入ってきます。


なるほど、三人は兄弟妹なんだ〜とか、そばの味にまったく必要のない先入観とともに、いつもどおりの「もり、かき揚げ」を食べる。気のせいなんだけど、景色が違って映る。


朝なので、とくにサクサクした食感のかき揚げを天つゆでいただく。歯形がキレイについたかき揚げを置いて、そばを麺つゆでツルツルたぐる。


ワサビを入れすぎたので、ツンとくるのを辛抱しながら食べるんだけど、なんか、緊張するな。


今まで「店員さん」だった人たちの素性を知ったがため肩に余計な力が入ってるな、オレ。


マックの店員さんの人となりを知ったうえで、スマイルを強要するような、そんな感じかな。


ともあれ、目の前のひと品は変わらずおいしく、そば湯まできっちりいただく。いつもながら丁寧な仕事が感ぜられてアタマが下がる。


下膳して、出入り口のティッシュを1枚拝借して口をぬぐう。チェーン店も好きだけど、こういう個人店も大好きなので、頑張ってほしいな。


ごちそうさまでした。



定食春秋(その 83)たれカツ丼

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小諸そばの期間限定メニューには佳作が多い。


同じそばチェーンでも、富士そばのように内角すれすれを攻めたようなメニューではない。


無難な、外国人の初球に外角に逃げるスライダーを投げるようなセオリー通りの攻め。だが、それもいい。


基本はそばとのセットだけど、朝っぱらなので控えめに丼ぶり単品。


朝イチからカツを食べておいて何を控えているのか、と言われれば返す言葉もないけど。


ともあれ、食券を差し出すと「今から揚げますんで、3分ほどお待ちください」との返答。


まだ早い時間で、かき揚げだの、エビ天だのを揚げにゃならん時間帯に不意打ちのようなカツ丼ですから。


まあ、こちらとしては3分なぞ問題なし。むしろ揚げたてでラッキー、ってテンションまで揚がります。


そもそもカツ丼といえば、カツを出汁で煮込んで卵でとじたアレが主流派。彼らはわざわざ「卵とじカツ丼」なんて名乗りません。主流派だもん。


一方のたれカツ丼。

ソース味、しょうゆ味など各地いろいろあるけども、いまだ勝ち組とは言い切れず。局地戦では大人気ですが、全国区にはなりきれていません。


個人的にはたれカツ丼はカツのサクサク感が残るので、卵のヤツと五分五分の評価です。


さて、やってきたのは、小ぶりで衣の薄いカツが3枚のった一杯。むかし、母親がつくってくれたトンカツってこんなんだったな、火が通るように薄くて小さかった。


ノスタルジーはそこそこに、小諸名物・卓上サービスのカリカリ梅を真ん中に配置する。おお、風車のようで、彩りも良くなったナ。


ではまずカツをガブリ。みたらしのような甘しょっぱいタレだね、おいしくないわけがない。


サクサクと軽い食感と、肉のキシキシした歯ごたえがステキやん。


サイドメニューでもあるので、ご飯も少なめなのがいいな。胃も朝から意外な食材がきて、驚いているだろうけど、今日を頑張る意欲が貰える丼ぶりです。


なーんて、朝から油と脂に塗れたので、お昼は抜きにしないとな。


なぜだか店内には初期のミスチルがオルゴールで流れている。イノセントワールド、名もなき詩。あの頃は、いくらでも食べられた気がするなぁ。


… いや、昔からそんなに量は食わないな。いかんいかん、記憶を美化してるわ。万事こうならないよう、気をつけよう。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 82)ちょい飲みセット

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にわかに仕事がイヤになった夕方、家庭に逃げ帰る前に命の洗濯なぞ。


見飽きた帰り道で目をつけていた、串カツ屋さんの「ちょい飲みセット」を狙って暖簾をくぐる。


まだ人っけの少ない店内でカウンターの端を陣どり、お通しのキャベツを受け取りつつ、ちょい飲みセットを注文。うふふ、楽しい寄り道だナ。


店のシステムは、いわゆる「二度漬け禁止」の関西風。アルミのバットになみなみ入ったソースに、キャベツを浸しては食べていく。


普段はそれほど意識しないけど、やはり冷たいキャベツとソースの相性って抜群だよな〜と再認識。アオムシになった気分でモリモリ食べていく。


やって来ました串揚げ3本。何が来るやら楽しみにしておりましたゾ。


つくね:かわいい2個のペア。プリプリ

ウインナー:人気の一品。ハフハフ

タマネギ:肉もいいけど野菜も食えよ。サクサ


何というか、寿司屋でお任せを頼んだら何が来るのかドキドキするような感じ。


自分で選択しない面白さと気楽さがイイネ。まあ、お任せにぎりなんて頼んだことないけど。


ともあれ、おいしくペロリ。オヤツにしても物足りず、メニューとにらめっこしつつ、2本追加する。


砂肝:素揚げなので七味をふる。コリコリ

ハムカツ:本日のメーン。パフパフ


うん、自ら決めたという微かな責任感があるからか、余計においしいや。


二度漬け禁止のギミックも楽しく、小腹満たしにちょうどいい。


揚げたての、ひと口メニューが揃うんだから、オトナの駄菓子屋なんだね、串カツ屋さんは。道理で寄り道感があふれるわけだな。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 144)上海ソース焼きそば

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家族連れで賑わう中華店の片隅で、まじまじとメニューを選ぶ。


なんか疲れてるし、定食のように、食事の組み立てが必要なものではなく、簡単なものがいいナ。


そこで目につく焼きそばの部。うん、これなら何も考えずに食べていけそうだ。


かた焼きそばにも激しくひかれるけど、今日はソース焼きそばにしようかな。


ソース焼きそばったって、中華料理だからウスターソースではないだろうけど、上海って響きがいいね。なんか、海鮮たっぷり感がある。


中華料理というと、細かくはいろいろあるんだろうけど、大まかに下記のイメージ。


北京=宮廷料理、豪華

四川=ピリ辛、しびれ

広東=庶民派、飲茶

上海=上海蟹、海の幸


まあ、うろ覚えの知識で、個人の見解です。


で、程なくやってきたのは、もやし、ニンジン、キャベツ、豚コマ、タマネギといった本邦とも重なる具材の焼きそば。


青ノリ、紅ショウガがないあたりに中華の矜持を感じる。キクラゲ、ニラが入ってるのがいかにも中華っぽいな。


味つけはソース色なんだけど、もちろん味わいはまったく違う。あちらの醤油なのか、オイスターソース的なものか、異国情緒あふれる味。


皿の底にたまったソースとまぶしながらズルズルと食べすすめる。


おいしいんだけど、何人かで来ていろんな大皿をシェアするなかのひと皿といった趣きで、やや味に飽きてしまう。


とはいえ、おいしさに間違いはなく、卓上の調味料に頼る必要もない。最初の目論見どおり、頭を使わずにもりもり食べ終える。


調べてみると、上海焼きそばって海鮮が入っているわけではなくて、上海あたりでよく供されている麺料理なんだとか。


たしかに、神戸も港町だけど、神戸ラーメンに海鮮なぞ入っていないしね。ともあれ、ま〜たまたひとつお利口になったものナ〜(CV  小俣雅子)。


水をグビリと飲んで、レジに向かう。ふう、お腹いっぱいだ。


ごちそうさまでした。