今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 169)一風堂・白丸シンプル

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とんこつラーメンはおいしい。程度はあれど、独特のくさみがクセになる。


とはいえ、はじめて食べたのは高校の頃。学校の目の前にあったラーメン屋さんが、地元では珍しくとんこつ専門店だったので、幾度か食べた。


ゴマをゴリゴリすった記憶があり、本格派だったのかもしれない。なんで30年前の愛知県にとんこつ専門店を出そうと思ったのか、不思議だけど。


ひと口にとんこつと言っても、関東では太麺のとんこつしょう油、いわゆる家系が強い。一方で、私が食べたのは細麺の博多のヤツですな。


さて、九州の人間に言わせると、高菜が有料などありえないそうで。だから一蘭は「よそいき」のチェーンらしい。ふぅん、おいしいけどナ。


こちらの一風堂はテーブルに居並ぶトッピングが頼もしい。サービスの高菜、辛もやしを食べつつ、ルイボスティーを味わいつつ、到着を待つ。


細麺だからあっという間に茹だるのか、間もなくやってくるマイ丼ぶり。チャーシュー、ネギ、ゴマがのせられ、その名の通りたしかにシンプル。


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ここに、ニンニク2粒を潰し入れ、卓上の高菜、もやし、紅ショウガをのせれば途端に華やかになりました。いいぞ、九州の漢気を感じるナ、


ツルツルと麺をすすればぷぅんと香るとんこつ臭、喉越しも心地よいなぁ。ニンニク入れんと風味は出らんけんね〜とエセ博多弁が出ます。


高菜の辛みと、もやしのシャキシャキ、紅ショウガの清涼感。自分の好みでバランスよくのせるのがいいんだナ。


替え玉もしたいけど、あくまでオヤツタイムだから、泣く泣く自重。ルイボスティーをおかわりして口をサッパリさせる。


やはり、とんこつラーメンはおいしい。


ごちそうさまでした。


来た酒場(その 2)大勝軒

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個人でやっている定食屋さんは、代替わりもあってかどんどんなくなっていく。チェーン店の安心感もいいけど、個性派の個人店も捨てがたい。


こちらの大勝軒。つけ麺で有名なチェーンとは異なる系統ののれん会だとか。いわゆる街場の中華店で、なんでも出てくるところが頼もしい。


勝俣州和さんがオススメしていたこともあって、いくどか来たけど、若夫婦に代替わりをしたようで、当面は安心だ。


でも今回は時間帯の関係か、ベテランの大将とおかみさんが待ち受けていて、これまたお元気そうでうれしい。

ともあれ、今日はちょい飲み、居酒屋代わりなので、何はなくともビールを頼む。あとはつまみにシュウマイなぞ。


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うんうん、枝豆って普段は頼まないけど、こうして「当面はこれでやっといてくださいね」でついてくるとうれしいよナ。


ビールをコポコポ注いで、泡が落ち着くのを待ちつつ枝豆を口に放り込む。瓶ビールはこのひとときが心落ち着くよな〜。


さて、適度な塩っ気を楽しんだら、ビールをグイッ。ふぅ、このために日ごろ労働しているわ〜と思えるオジサンの解放区。


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さて、シュウマイはヒィ、フゥ、ミィ六つもあるのは心強い。ここでミニラーメンを頼んで、到着までを楽しもう。


たっぷりの辛子をしょうゆに溶かす。ひと口目はチラリとつけて半分かじる。ふた口目は断面にたっぷりとつけて、鼻がツーンとなるのを楽しむ。


おっ、よく見ればつけそばの器に盛られてるんだな、シュウマイ。マニュアルなんてございません、口伝ですって感じが楽しいな〜。


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さてここでミニラーメンの到着。まだシュウマイが残っているけど、一時中断、のびる前に食べてしまおう。


ナルトはもちもちで、ビールのつまみに合う。そば屋の板わさみたいなもんだな。太めストレート

麺がやさしいスープをまとっていて大満足。


ツルツル、ツルツル。風体が小さいだけで隙のない一杯に大満足。どことなく酸味を感じるスープがいいねぇ。こしょうを振ると一層おいしい。


残るシュウマイをビールでやっつけて完食。中華屋のカウンターで長っ尻はイキじゃないからね。ホントはレモンサワーも飲みたかったけど。


ごちそうさまでした。


麺喰らう(その 168)カップヌードル+謎肉祭

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地震雷火事親父」

怖いものを順に並べた言い回しですが、親父だけ違和感を覚える。なんというか、波平的な頑固親父はもう流行らんだろう。


もともと「地震雷火事大風(おおやじ)」だったという説があり、なるほど自然災害括りでしっくりくる。いずれにせよ、わが国は災害大国だ。


で、台風前日はスーパーの売り場がガランとしてたし、当日は鉄道も多くが運休。せっかくの三連休だけど、備えあれば憂いなしの精神。


そんな台風の日。コンビニもスーパーもお休みのが多く、そうあるべきとしみじみ。


きっと平日ならば、どう出勤しようかと考えたであろう自身のことも見つめ直す日にしよう。


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さて、非常食の入れ替えも兼ね、買い置きのカップヌードル+謎肉祭をいただく。いつもよりお湯を多めに注ぎ、スマホで3分タイマーをセット。


テレビのニュースで台風情報をつかむ。こういうときはやはり皆さまのNHKが安心するナ。SNSは情報が玉石混交だからな〜。


さて3分。安定したおいしさ。非常食ならば非常事態に食べるべきだけど、カロリー補給の意味では、多少前後しても問題なかろう。


ふだんは貴重な謎肉ことダイスミンチがたっぷりでうれしいな。でも、ありがたみって大事だな、飽きてくるしな。とZARDばりに揺れる思い。


ともあれ簡便性もあり、カップ麺は非常食として優れている。あさま山荘事件での、寒空のもとカップヌードルをすする警官隊の姿は有名だしネ。


お湯さえ手に入れば、暖とカロリーが確保できるというのはやはり大発明。保存もきくし、日頃の小腹満たしにも使える。


絶賛してたら、インスタント麺の発明がノーベル賞をとりそうな気がしてきたし、とらない気もしてきた。そう、村上春樹と同じくらいね。


スープを残さずいただいて、グビグビと麦茶を飲む。塩分、とりすぎたと反省。


さて、不要不急の外出を避け、テレビにかじりつきの1日だ。たまった積ん読も片づけるかな。ともあれ被害が大きくなりませんように。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 167)おかめそば

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頼りにしていた洋食店が店をやめたようで、向かいのそば屋でおかめそばを待つ。店内のテレビはなんてことのないワイドショーが映っている。


事情通っぽい大将と常連風の話が耳に入ってくると、どうやらお向かいさんは息子さんが跡を継がず、もう年だから〜と閉店したらしい。


「近所の蕎麦屋がどんどんなくなっていくよ」と大将が列挙する店の名は、なるほど私の縄張りだったところばかり。


「個人店はなくなるね。チェーンばかりになるよ。豆腐屋、牛乳屋、新聞屋。どんどんなくなってるでしょう」と大将の弁にも熱が入る。


「行くとこなくなっちゃうなー」との客の相槌を制するように、「普段はコンビニ行くでしょ?」との大将の追い討ち。そりゃ、ま、そうだ。


記事で読んだことあるけど、年金を貰っているような老夫婦が、お小遣いになればいいやとお値打ちで提供している店が価格破壊をもたらして後継不足につながるという負のスパイラル。


チェーン店ばかりの駅前も愛想ないけど、結果的にそれを望んでいるのもわれわれなのかなー。諸行無常、盛者必衰、そんなことを思う。


さて、おかめそば。こちらのご尊顔は、厚焼き卵によるタラコ唇だね。ツルツルといただきつつ、消費増税の影響を思ったりする。


おいしい、でも胸に何かトゲが刺さる気持ち。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 166)ニシンそば

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身欠きニシンのことを、磨きニシンだと思っていた。なるほど、ウロコが光ってるもんな、と。


他愛もない勘違いだけど、東京ではそもそもニシンってそれほど身近でもないですね。数の子はニシンの卵だけど、親よりも有名かもしれない。


金沢出身の両親はよくニシンを食べていた。好みなんだろうけど、塩焼きではなく、煮魚が多かった印象。小さい頃は、嬉しくはなかったナ。


ちなみに金沢ではニシンのぬか漬け「こんかニシン」が珍味として、ごはんの友に酒のアテに活躍しています。雪国の保存食、生活の知恵ですね。


さて、ニシンそば。身欠きニシンが保存食だった関係なのか、海のない京都の料理といった印象。山椒をふって食べた記憶もある。


とはいえ、立ち食いではなかなか供されない類いのそば。揚げ物の種類では優位に立つけど、この手の種物はマチナカそば店が頑張っている。


こちらはさすがに昔ながらのそば店だけあって、1日何食出るものかはともあれ、しっかりとメニューにのっている。


来る客、来る客に大将が「飲み物はビール?」なんてきいてるのも味のうち。いずれこちらも世代交代の波にもまれるのかなー。


余計な心配をするうちに、到着しましたニシンそば。よくニシンのお腹にそばがかけてあるけど、こちらはニシンが丼ぶりからはみ出す迫力派。


まずはニシンにホロホロと箸を入れ、パクリ。キシキシとした食感がいかにも身欠きニシン。甘辛く炊いてあり、汁の塩っ気とよく合うナ。


卓上に山椒がないので、七味をふってツルツルいただく。尖ったトコのない、優しい味。おふくろの味ではないけど、ニシンは郷愁を誘うな。


ふう、しみじみおいしい。


こういう、なんでも出てくるありがたいそば屋さんの利益を甘受できるのは今のうちなのかな〜。昭和生まれとしては、空を見上げたくなるな。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 165)海老つけ汁そば

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お目当ての店が混んだたりして、にわかにランチ難民となる。


しょんぼりとランチ行動半径の外縁を歩いていると、ちょっと外側にそば屋を見つける。


なんてこたない、ちょっとだけ足をのばして、世界を広げてみようかな。


店内はこぎれいで、こじんまりとしていて、炒飯でもなんでも出します系ではなく、そばをしっかりやってます系だナ。


4人がけのテーブルに通されて、ちょこんと座りつつ、ランチメニューを閲覧。


うーむ、丼ぶりとのセットもあるけど、はじめての店だしそばオンリーにしておこう。


そこで目についたのが、ランチでおトクな海老汁つけそば。


何というか、非の打ち所がない。食べる前から美味しさ確実なネーミング。


海老みそは、あまり馴染みがないけど、洋食屋の有頭エビフライでその実力はよくわかる。神保町のランチョンあたりがサイコーです。


なんというか、カニみそにも通じる独特のコク。ともすれば生臭さにもなりかねない、押しの強い旨みがタマランチ会長。


さて、やってきたつけ汁を箸でまずペロリ。おっとコイツは濃厚な海老みそ還元味。


そばの風味を凌駕するつけ汁でスルスルと食が進む。


熱いうちに天ぷら軍団もひとかじりずつしておこう。


海老天はサクサク、ナスはホクホク、ピーマンほろ苦。いいねえ、揚げたては。


海老のシッポは食べる派なんだけど、食道を傷つける最大の要因は、魚介類が刺さることと知って、最近ためらいがち。


大人しく、涙を飲んで、残す。


100 円のご飯でリゾット風か〜くぅぅ、おいしそうだな〜。


でも、このつけ汁の塩っ気をすべて体内に取り込んだら、塩分過多だもんな〜。


残りの天ぷらと、お蕎麦をやっつけたところで、つけ汁をそば湯で割っていく。


できる限りコクを保ったまま、なるべく薄める。ふうふうとそば湯を飲んでいると、つい全部飲み干しそうなおいしさ。


絶妙な割り加減にニンマリですが、リゾットを我慢した意味がなくなるので、半分ほど未練とともにサラバ。


いい出会いがあるから、たまにはナワバリを広げるのもいいもんだナ。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 164)釜玉うどん+竹輪磯辺天

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讃岐うどんブームはひと頃に比べて落ち着いたけど、立ち食い界隈に与えた影響は大きい。


セルフで天ぷらを選ぶ、あるいはアツアツに生卵としょう油を回しかけた釜玉うどん、なんて発想は以前にはなかった気がする。少なくとも、私は知らなかった。


丸亀製麺は丸亀発祥ではない云々の記事も読んだけど、花まるうどんとともに、讃岐うどんを身近にしたのは間違いない。


さて、本日は釜玉うどん。肉そばがおいしいお店で、うどんもやってますといった感じなんだけど、フツーに釜玉うどんがあるのは嬉しい。


今日はそばの風味やざらっとした食感よりも、うどんの喉越しが欲しいのだナ。たぶん疲れてますねぇ。


アツアツのうどんに載せられた玉子。しょう油をひと回しかけると、卵かけご飯にも通じる香りがしてきます。


そんなツヤツヤのうどんを刻み海苔とともに啜り込むと、磯辺もちの面影が。海苔の香りとうどんのモチモチ食感がそう思わせるのでしょうか。


そこで竹輪の磯辺天を塩をひと振りしてパクリ。揚げたてゆえに内に秘めた熱気、揚げたてゆえに香ばしい衣、ベストマッチすぎるな、コレ。


東海林さだお先生のエッセイにもあったけど、竹輪というのは難儀な食べ物である。白身魚が、釣られて、捌かれて、練られて、焼かれている。


さらに磯辺になるために、衣をつけられ、油にまみれる。なんの因果でこんな目にあうのか? せめてもの手向だ、美味しく食べるのがよろし。


磯辺の半身は丼ぶりのフチで卵に漬け込み、残りのうどんをすする。そばもそうだけど、咀嚼を忘れがちになるので、もちゃもちゃと噛んでおく。


さて、途中水をグイッと飲んで喉を休めて、残る竹輪を惜しみつついただく。青さの風味が、なんとも鼻腔を艶やかにくすぐるネ。


こんどは、エビ天のせて食べようっと。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 163)ゆで太郎の天中華

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最近食欲がなく、朝食を抜きがちだったので、ゆで太郎の巡回は久しぶり。するとキャンペーンのラーメンをみつける。


天中華を名乗るその一杯は津軽発とか。ラーメンの上に海老天が鎮座した「攻めてるメニュー」は好感の塊りであろう。


富士そばや梅もとなど、ラーメンをグランドメニューに取り入れた立ち食い系は多い。ゆで太郎の今後を占う期間メニュー、確かめねばなるまい。


折しも、なぜだか今朝はラーメン欲に満ち溢れており、私のココロにジャストぴったりドンピシャリだと言えよう。


100円でミニライスとコロッケがついてくるとの誘惑もあるが、朝から満腹になるのもどうかとためらい、じっとガマンの子。


とはいえ、こちらはゆで太郎。ためらわずに朝のサービス、天かすをワサワサ入れる。ここは、あえてレンゲを使わず、減塩対策も講じるのだ。


まずは、丼ぶりを持ち上げスルリとひと口。鶏と魚介のスープはやさしく、胡椒ひと振りで味が激変しかねない繊細なお味。


天かすはスープにコクが加わってうれしい。

のりは磯の香りが鼻腔をくすぐっておいしい。

メンマはクニクニした食感が懐かしい。


麺はなるほどといった風味、エビ天は安心のゆでクオリティ。ワンコインでお釣りがくるなら、非の打ち所がないってこういうことだよね。


あっという間に丼ぶりはからっぽ。スープに浮かぶネギもいとをかし。(石川五右衛門ふうに)また、ラーメンを食べてしまった……


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 162)チリトマトヌードル

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先日、カップヌードル味噌を食べるにあたり、現在のカップヌードル界隈の四天王が「しょう油、シーフード、カレー、チリトマト」であると知った。


チリトマトはいつ間にそれほどにまで登り詰めたのか。野球解説者でいうならば、里崎あたりか。


実績はあるけれど、そこまで重宝がるかね? といった感想。


とはいえ、暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょうの精神で、何十年かぶりにチリトマト味にトライ。


緑と赤のパッケージなのにクリスマス感がないなぁ、などとどうでもいいことを思いつつフタをする。3分間、待つのだよ。


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おっと気を抜いていたら5分近く経っていた! これでは正確な評価などできないかな〜などと思いつつ、お湯で水位を戻してズルズルすする。


おっ、からいネ。タバスコというか、文字通りチリソースの味。これはお子さまだった昔の私の舌では評価以前に驚いただけだナ。


具材はそれっぽいものが選ばれており、とくに鶏肉っぽいミンチがおいしい。


そのほか、目についたものは、

キャベツ、歯ごたえ、

インゲン、歯ごたえ、

トマト、下で潰せる、

コーン、ピザっぽさ? といったところ。


底のほうにはコショウがたまっており、さらに辛みが複雑に絡んでくる。うん、悪くない。


記憶ほど曖昧なものはないなぁ。厳しい業界を生き抜くには、やはりわけがあるネ。


積極的に食べたい味ではないんだけど、消去法で数年に一度は食べたくなる味。なので、末永く頑張ってほしい。などと勝手なこと言ってます。


でも、若い頃ならまだしも、カップ麺をそれほど食べないお年頃なので、こんな感想で、ご勘弁、ご勘弁。


ごちそうさまでした。


 

定食春秋(その 96)よこすか海軍カレー

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食事というものは、何を食べるかも大事だけれど、どこで食べるか、誰と食べるかなんてのも味の決め手となると思う。


鉄版の隅に積まれていた屋台の焼きそばも、ダシの概念を忘れた海の家のラーメンも、シチュエーションが味を昇華させている、間違いなく。


で、今どこにいるかといえば、千葉と神奈川を結ぶ東京湾フェリーに乗船中。鋸山観光ののち、ちょうど時間が合ったので、そそくさと乗り込む。


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さて、こちらのカレー。プラスチック容器に入れられた、学園祭で供されそうななんてことのないカレー。福神漬けの色もケミカルな印象。


まあ、日本のカレーはどこで食べてもおいしい。ブラックジャックも「ボンカレーはどうつくってもうまい」と言う通り、ハズレが少ない。


ご飯が多少ベタつこうと、具が乏しかろうと、辛味が好みでなかろうと、一定の閾値は超えている。なんてこたない、偉大なりカレールー。


前置きはともあれ、よこすか海軍カレー。古くは海軍、今でも自衛隊が毎週金曜日は洋上で曜日感覚を忘れないようカレーにするとか。


海を見つつ、空を仰ぎつのこのカレー、おいしくないわけがない。こうなるとプラスチックのスプーンすら格好の舞台装置だナ。


浜風を浴びながら食べてもいいけど、老体には堪える。すいているからテーブルを独り占めして、海を眺めながら食べよう。景色もごちそうだ。


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いざ食べ始めるとザ・無難な味にスプーンが止まらない。夏祭り気分を味わおうと、飲み物もあえてコーラにしたし、楽しくて仕方ない。


サイドメニューに頼んださんが揚げは、アジのタタキを揚げたものらしく、横須賀と千葉を結ぶこの航路にこそ、ふさわしい。


いや〜楽しい。やはり食事は楽しいのがイチバンだな。家族とワイワイもいいけど、たまにはシチュエーションめしもいいなぁ。


ごちそうさまでした。