小さい頃、たまに缶ジュースを買ってもらうときは、コーラかファンタか悩んだものです。せっかくのチャンスに炭酸が飲みたいので HI-C はなし。メローイエローに心を奪われたりしつつも、カナダドライには手が伸びませんでした。
なんとなく、大人の雰囲気。アメリカの禁酒法下でジンジャーエールが好まれただけあります。カナダドライは比較的甘口ですけど、何の味なのかは、まったくわかりませんでした。高校の頃、愛飲していたフルカワくんが生姜だと教えてくれたんだっけ。
以前に紅生姜の天ぷらを食べたときも似たような感想を抱きましたけど、そもそも生姜って主役にはなりにくい食材ですよね。
風味づけ、アクセントとして名脇役というポジションで、キン肉マンでいうテリーマン、いやカナディアンマンあたりでしょうか? 寿司のガリ、牛丼の紅生姜、冷奴の薬味、姿かたちはないけれど生姜焼きのタレとか。いや、欠かせないけれども、主役ではない。あぶない刑事で言うところのベンガル的な。巨人で言うと川相的な。
ともあれ、富士そばで朝ラーメンをいただく。まずはスープをひと口ゴクリ、おお、すでに生姜が溶け込んでますね。これは温まりそうです。
さらに中央に鎮座します生姜を少しずつほぐしてはツルツルと麺をすする。からくて食べられないラインからすれすれこちら側の絶妙なバランスを楽しむ。うん、でもからいな、コレ。
などと言いつつ、あっという間に完食。カラダが夏になる、と TM レボリューションくらい温まりました。大満足の一品ですが、ひとつ気にかかったのは、ナルトが透けるほど薄いコト。なんでだ、まあいいけど。
ごちそうさまでした。