カレー南蛮は好きだけど、ほのかに春の陽気が感じられるこんな日は、汗をかきそうで、ちょっとためらう。
そんな私への提案、カレーせいろ。これなら、なんとか、いけそう?
熱いつけ汁に、冷たくしめられたもりそばをつけ、最後はそば湯割をチビチビいただく。
なるほど、カレーせいろとはこういうものか。冷たい麺にちょっぴり汁をつけると、香辛料に負けず、蕎麦の風味が感じられるし、いいもんですね。
半分ほど食べ進めたところで気づく。ああ、これってつけ麺と同じフォーマットだな。
つけ麺はすっかり市民権を得ましたよね。ラーメン界の1ジャンルから、専門店も数多くできるほど出世して。
濃いめのスープに麺をつけては食べる。発想はざるそばと同じですけど、スープが熱いのがポイント。麺がのびるのを気にすることなく、食べられます。
でも、なんとなくスープがぬるくなるのが勿体ない気がして。麺も熱い「あつもり」なんてのもありますが、主流は麺がキュッとしめられた「あつひや」ですし。
なんて思っていたのですが、アラフィフになって天啓が降りてきました。これこそ猫舌の人への福音だ、と。
自分としても胃がよくないからダチョウ倶楽部のような熱々を食べるのは避けたいし、なんなら食道がんリスクなんて話もチラホラ。
なるほど、なるほど、新発見だと食べ進め、途中でネギや豚肉をパクリ、ぬるくなったつゆで麺をあっという間に平らげる。
残った濃いめのつゆにはまだトロミが残り、さながらカレールーのごとし。ライス付きセットがあるのもうなずけます。自作ミニカレー丼もおいしそうですね〜。
それは次回の楽しみに、そば湯割りをフーフー飲み進める。どのくらい飲んだものなのかね、お腹がくちくなったところで、やめておこう。何事も過ぎたるはなお、及ばざるがごとし。
最後に水をグイッと飲んで口を爽やかに洗う。実においしかったなぁ。なんとなく食わず嫌いだったつけ麺も見直さないとなぁ。今度、食べに行こう。
ごちそうさまでした。