いつのまにか印僑の店が増えました。
どこかに工場があるのだろうけど、テンプレのような看板を街のあちこちに出してます。メニューも主力はナンにミニライスを添えたカレー。ソースを選べるのが主流。
果たして彼らがインド人なのかは藪の中。パキスタンやミャンマーだとしてもわかりません。でも、おいしければいいんです。
サイケデリックな色彩をした店内に入り、メニューをひと通り確認、Bセットを頼む。スタミナセットの副題が何か頼もしい。
ドリンクはもちろんラッシーを選ぶ。こういうときしか飲まないけど、独特の乳酸感がたまらなく、マイラブ。
しばらくすると店員さんがサラダを運びがてら「飲み物ラッシー?」と尋ねてくる。
注文の確認だろうけど発音があまりにふなっしーに似ていて、「飲み物なっしー」と空耳。
テーブルに置かれたのがサラダだったので、メダパニを喰らったように混乱するも、正気に戻ってラッシーを念押しする。
さて、やってきましたスタミナセット。チキンとマトンのカレーにテニスラケットのような大きいナンが添えられている。というか、こちらが主役クラスに目立っているネ。
これならムスリムも食べられるなーなんて思ったけど、考えたらインドはヒンドゥーだから、豚も牛も避けられて具合がいいんだろうな。オレ、浄土真宗だから、なんでも食べるけどさ。
などと胡乱なことを考えながらナンをちぎってはカレーに浸して咀嚼する。激辛ではないけど、スパイスのお陰か、食べ進めるごとに汗をかく。
となりの団体さんは、某ペリカンマークのつなぎを着た5人組。引っ越し作業の休憩中なのか、ともあれ全員インド人です。いや、パキスタンかも知らんけど。
彼らはしきりに店員さんに「すいませ~ん」と呼びかけてナンをおかわりするも、具体的なやりとりは現地語。っていうか何語なんだろう。
インド、おそろしく言語が多いだろうに、ここでの出会いは偶然なのか、それとも常連なのか。だとすると引っ越し屋さんのつなぎは何なのか? まあ、すべては藪の中だ。
ともあれ、皆んなでワイワイ、何度もおかわりしているのに、明らかに1人だけ食が進んでいない。妙だな、と私のなかのコナン君も首をかしげてます。
若いんだから食べろよ、的なノリなのにチョコンとナンをカレーにつけては口に運ばず、手慰みにしている。カレー苦手なのかな?
あっ、あなたがパキスタン人ですね、と勝手に想像してほくそ笑む。
さて、こちらはこちらで、ライスをひたしたり、お肉をつついたり。最後にナンでキレイに器のカレーをこそいで完食。
謎は何一つ解決してませんが、ひと汗かいたいい食事です。口に残るスパイスをラッシーで洗い流して席を立つ。
相変わらず、1人、食べてないなー。まあ、いいけど。うちの母ちゃんのカレーと違う! とか言ってるのかもしれないし。ともあれ、あなたに幸多からんことを!
ごちそうさまでした。