今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 32)鍋焼きうどん

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鍋焼きうどんは一種のイベントである。


グツグツと煮えたぎった鍋から、小分けして食べる。ランチタイムには過ぎた贅沢だけど、小さな幸せを感じられます。


風邪をひいたとき母親がつくってくれた、なんて思い出はないけど、風邪気味のときに食べたくなります。

そういえば、風邪をひくとすりおろしリンゴを食べさせられたっけ。あれはどこ由来の習俗だったんだろうか。


閑話休題、どことなくカラダが重いので、滋養チャージに鍋焼きうどんを注文。片隅にあるテレビで NHK を観ながら到着を待つ。


ほどなく、黒い金属製の小鍋に入れられたヤツがやってきました。土鍋の店もありますが、こちらは、こう、重モビルスーツ感溢れるメタリックな一杯です。ドムというか、ジ・Oというか。


熱伝導の関係か、グツグツとはいってませんが、おいしいアチチを予感する容貌。長ネギ、カマボコ、玉子、青菜、エビ天というオールスターキャストが待ち構えています。


まずはうどんとつゆ、カマボコ、長ネギを小分けしてツルツル。ネギはもう少し煮えたのが好みなので、鍋に残るネギはつゆ深くに漬け込む。


小分けするたびにバラエティ豊かなミニうどんが次々できあがります。楽しい。おっと、エビ天をサクサクのあいだに半分食べておかなきゃ。忙しいな、やはり。


みりんのきいた甘めのつゆに、パラリと七味をかけ、味を変えて後半戦。青菜、玉子、煮えたネギを平らげ、モロモロになったエビの衣をかき集める。エビ天のシッポはもちろん食べる派です。


どんどんと水位を下げる鍋のつゆ。反対に満たされるオナカ。淡々と進行する NHK の番組。小津映画のような、ゆっくりした昼下がり。

なんというか、小市民の幸せ。


やっぱり、一種のイベントだよな、鍋焼きは。


ごちそうさまでした。