富士そばは、店舗ごとに独自メニューを出すという。店ごとに裁量があるというか、ゆるいというか。チェーン店でいえば王将なんかもそうですよね。
逆にいえば、店舗ごとの味の揺れも懸念されるところだが、幸いにして、私の舌はそれを察知できるほど鋭敏ではない(涙)
さて、そんな富士そばで朝食を。場外馬券売り場に近いこちらは、勝負師らしき人もチラホラ見受けられます。
単品と迷ったすえに、腹もちがよさそうなのでおいなりさんが2個ついたセットを選択。炭水化物オン炭水化物は腹もちの王者です。
普段はあまり富士そばに行かないので、この朝セットはほかの店でもあるのかな? なんて思いながら半券を握りしめ、出来上がりを待つ。
富士そばの店舗限定メニューといえば、フライドポテトを乗せたそばが思い出深い。わざわざ神田まで食べに行きましたが、まだあるならもう一度食べたいな。
ふと横をみれば朝からカツ丼を食べている紳士が。健啖家ですね。でもまあ、勝負にカツ、語呂合わせは験担ぎの基本です。
さてさて、呼び出しがかかり朝そばセットを拝受。まずはおいなりさんを半分ガブリ。甘辛い揚げが食欲をかき立てます。
つゆを汁物がわりに飲んでいなりを流し込み、そばを一気にすする。途中で七味をかけて味を変え、あとはそば、いなり、そば、いなりと食べ進めるのみ。悟りの境地のような無心の朝食。
すっかり食べ終えて俗世に戻ってみれば、BGM に富士そばの社長が作詞したという演歌がひっそりと流れるのに気づく。
ああ、店舗独自にはできない、譲れないところなんだなーとほくそ笑む。
ごちそうさまでした。