今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 12)目玉焼定食

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ソーセージは有能である。


さすがに全能、万能とはいいませんが、十能くらいはあるんじゃないでしょうか。それじゃスコップか。


ともあれ、煮ても焼いても食えるヤツ。熱々ならおかずでも、酒のアテでも。もちろん冷めてもおいしいので、お弁当にいるとうれしい。


塩っ気も強く味つけいらず。でも、ケチャップ、マスタードとの相性はよく、なんならマヨネーズでも OK


タコさん、カニさんへと変身も可能なユーティリティプレーヤー。巨人にいた寺内のような、ベンチにいるとありがたい選手。


そんなソーセージですが、ウィンナーだったり、フランクフルトだったり、名前はいろいろです。調べてみれば、太さ、原料、発祥地の違いだとか。素麺、冷や麦、うどんの違いのようですね。


細いの=羊の腸=ウイーン発祥=ウィンナー

太いの=豚の腸=フランクフルト発祥=フランクフルト

でかいの=牛の腸=ボロニア発祥=ボローニャ


なるほどネ。なんでも調べてみるもんだ。またひとつお利口になったけど、人生の指針になるような知識ではない。


さて、目玉焼定食。

こちらやよい軒は、白米おかわり自由、卓上に漬け物もあるのでその気になればタラフク食べられるのですが、朝っぱらなので十六穀米でおかわり自制。


それにしてもウィンナーが2本もついてるのに、目玉焼定食とは。松屋は1本でもソーセージエッグ定食を名乗るだけに、不思議な感じです。ともあれこの太さはウィンナーですね。


まずはみそ汁をひとすすり。ダシがきいてます。そしてウィンナーをガブリ、ご飯をパクリ。おいしいもぐもぐタイム

あとはサラダを先にやっつけてベジファースト。ミニ冷や奴をひと口でいただく。目玉焼はご飯にのせて、黄身にあけた穴にしょうゆをタラリ、目玉焼丼を楽しむ。濃厚な黄身と淡白な白身やすきよのごとき名コンビです。


ウィンナーをかじっては、ご飯をひと口。絶妙な塩加減に思わずほころぶ中年の頬。味付け海苔を巻きつつご飯をやっつけていると漬け物の出番がなくなりそうなので、あわてて途中で食べたりする。それでも主役はウィンナー。しかしその名は目玉焼定食。


有能なソーセージの欠点をあえてあげるならば、塩分がお高めなところ。保存食だから致しかたないけど、やはりノドは乾きます。みそ汁、しょうゆ、漬け物を従えた定食なので、血圧が気になりますね。


でも、よく噛んで、おいしく食べるのは食材へのエチケット。細けえこたぁあとで考えましょう。


やがて収束する食事タイム。ジャズの流れる店内で、食後の水を優雅にゴクリ。念のため、卓上のポットからもう一杯ゴクリ。さらば、塩分。ウエルカム、栄養分。


ごちそうさまでした。