春になると矢野顕子が脳内再生される。
ホラ、春先、神戸に、見に見に、見に来てね♩
どうして神戸に行くのか。ポートピアで連続殺人でもあったのか、神戸じゃ渚と名乗ったのか。まったくもって深まる謎。
まあ、春咲小紅が正解なわけですが、小学生だった頃の空耳記憶はアラフィフでも変わらない。
春咲小紅は造語としても、梅や桃など、いつもの通勤路にピンクの花がチラホラ見えるのはステキ。春めいて、オジサンながら胸がときめく。
ところで、夏や秋に比べると春が旬な食材は影がうすい。こう、夏に向けて仕込んでますんで! 的なイメージ。昔は河原でつくしを摘んでは天ぷらにしてもらったっけ。
さて、小諸そばの季節メニュー、春盛り天そば。
いつも思うけど、立ち食いそば業界の旬の食材を追う姿勢にはあたまが下がります。おかげでいつもの通勤路にますます季節感が出てきますよ。
待つことしばし、やってきました春。
こちらはアスパラ。なるほどキス天。
ほろにが菜の花。桜エビのかき揚げ。
うん、なるほど探せば春が旬な食材も多いな。とか感心していると、かき揚げにはゴリゴリした食感のゴボウらしきものが。
お前さんも旬は春なのかい? と思って壁のポスターをみると、どうやらタケノコでした。竹かんむりに旬と書いて、筍でした。自分の舌バカを恥じるも、ますますおトクな気がする一杯です。
スルスルと麺をすすり、春を頬張り、小諸名物の卓上小梅をかじる。あ~なるほど、春咲小紅とはこれのことか(牽強付会)。
ごちそうさまでした。