今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 41)春盛り天そば

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春になると矢野顕子が脳内再生される。

ホラ、春先、神戸に、見に見に、見に来てね♩


どうして神戸に行くのか。ポートピアで連続殺人でもあったのか、神戸じゃ渚と名乗ったのか。まったくもって深まる謎。


まあ、春咲小紅が正解なわけですが、小学生だった頃の空耳記憶はアラフィフでも変わらない。


春咲小紅は造語としても、梅や桃など、いつもの通勤路にピンクの花がチラホラ見えるのはステキ。春めいて、オジサンながら胸がときめく。


ところで、夏や秋に比べると春が旬な食材は影がうすい。こう、夏に向けて仕込んでますんで!  的なイメージ。昔は河原でつくしを摘んでは天ぷらにしてもらったっけ。


さて、小諸そばの季節メニュー、春盛り天そば。

いつも思うけど、立ち食いそば業界の旬の食材を追う姿勢にはあたまが下がります。おかげでいつもの通勤路にますます季節感が出てきますよ。


待つことしばし、やってきました春。

こちらはアスパラ。なるほどキス天。

ほろにが菜の花。桜エビのかき揚げ。


うん、なるほど探せば春が旬な食材も多いな。とか感心していると、かき揚げにはゴリゴリした食感のゴボウらしきものが。


お前さんも旬は春なのかい?  と思って壁のポスターをみると、どうやらタケノコでした。竹かんむりに旬と書いて、筍でした。自分の舌バカを恥じるも、ますますおトクな気がする一杯です。


スルスルと麺をすすり、春を頬張り、小諸名物の卓上小梅をかじる。あ~なるほど、春咲小紅とはこれのことか(牽強付会)。


ごちそうさまでした。