今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 16)牛肉とナスのフライパン蒸し〜焼肉のタレ風味

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普段のランチはなんだかんだお気楽で、気分で店を見つくろい、メニューをフワッと選べば、あとは料理を口に運ぶだけ。

そこに多少の悩みはあれど、葛藤や憔悴といった重篤なそれではない。


しかし家族の晩ごはんを一任された場合、そうはいかない。自分が何を食べたいかは二の次以降。育ちざかりに何を食べさせるか、スーパーでは何がおトクなのか、自分の技量でつくれるのは何か。葛藤し、憔悴する。


折り込みチラシを見れどもこれといってアイデアが浮かばず、とりあえず散歩に出る。するとハクモクレンが咲き、どこかでウグイスが鳴く練習をしている、なんの変哲もない春。桜のツボミもぷっくり膨らんでいる。


肉が食べたいな、でも野菜も食べさせにゃいかんね。春野菜ってピンとこないけど、副菜は何をつけよう。フラフラ歩くうちに、ますます袋小路に入ったので、いっそスーパーで考えることに。


牛肉はアメリカ産がお安いネ、これは買い。

おっと釜揚げシラスと目が合った、これも買い。

そろそろ旬だねえ、タケノコご飯の素を買い。

あとは野菜、目につくところをポイポイと買い。


さて、ビールをプシュとあけて、レッツクッキング。まずはタケノコご飯を仕込んで、電気釜のスイッチをオン。おいしく炊けますよーに。


ナスは皮をシマシマにむいて、トントン輪切りに。トマトはザク切り、湯むきはしません。これをフライパンに並べて、牛肉を上に敷きつめ、水を少々、あとは蓋をして蒸しあげる。


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ほどよく牛肉に色がついたら、焼き肉のタレを回しかけ、ざっとかけ混ぜて煮詰める。ママタレなら炎上しそうな手抜き料理ですが、わたしにはこれが精一杯。ビバ、出来合い調味料。


さらに冷蔵庫に残っていたダイコンを無心にすりおろし、シラスおろしをつくる。こういう淡々とした作業には鼻歌が似合うネ。今日の選曲はなぜだかピアノマン


あとは市販のぬか漬け、フリーズドライの野菜を使ったみそ汁を用意。炊き込みご飯は本来オカズいらずですが、育ちざかりには常に食卓に肉類が必要なようで、最大限に忖度。


まずはメインをいただく。焼肉のタレがナスによくしみておいしい。トマトはフレッシュ感が出てイイネ。瞬く間に牛肉は売り切れ、やるな牛角


シラスおろしはポン酢で。濃厚なタレをさっぱり洗い流してくれます。みそ汁をすすり、ぬか漬けをほおばり、最後はタケノコご飯でビールが進む。


定食屋さんと違って、すべての組み立てを自分でするわけで。ひと苦労ですよ。こうなると日頃の定食のありがたみがよ~くわかりますね。感謝、感謝。


貴重な週半ばのお休み、堪能できました。


ごちそうさまでした。