思いがけず、ひとりごはんの夜。
自由になれた気がした、なんて尾崎豊のようだけど、そんな大したもんではない。朝、昼とのカロリーバランスなどに悩むアラフィフの夜。
労働を終え、いつも以上に働かなくなったアタマを駆使して出した答えは天下一品。ちょい呑みセットがおトクなオジさんの強い味方。
カウンターの隅っこを陣どり、迷ったふりをしてからおもむろに注文。なんというか、焦りを見せるのは粋ではない気がして。ともあれ、程なくやってくるわが友軍。
いれたての生ビール、これこれ。
茹でたての枝豆、あつあつ。
揚げたての鳥から、ハフハフ。
ネギチャーシュー、くるりと巻いてパクリ。
オレの幸せって 800 円くらいなのか、助かるなあと安い人生を噛みしめつつ、メインディッシュをみつくろう。
いつもなら、名物こってりラーメンを選んでおしまい。だけど春のイタズラか、ポスターでやたら推している味がさねを選ぶ。冒険してもいい頃。
曰く、こってりスープがベース、特製の太麺、具は白菜と豚バラ。いくつかの調味料を足して、味を重ねていくのがおいしさの秘訣のようだ。
まずはスープをひと口ゴクリ。白菜を食べて様子をうかがう。このままでも十分おいしいな。
ゴマ。ゴリゴリすりおろす容器だけど、なぜだかそのままポロポロ出てくる。でも、ゴマの風味がおいしい。
揚げネギ。木の葉のように散りばめると、スープを存分に吸いこんでふくらむ。香ばしくておいしい。
おろしニンニク。言わずもがな、パンチのきいた安定のおいしさ。
最後に肉味噌。からい、のかも。徐々にスープに溶かしていくと、味変も第4形態。戦闘力 53 万のおいしさ。
天一のまわし者ではないけど、たまにこんなイベント感のあるラーメンも楽しいかな。問題は、確実にカロリー&塩分オーバーということだ。ひと駅歩いて帰ろう。
おいしさは、時に罪である。
ごちそうさまでした。