中華料理店のラーメンはおいしい。日本のそれとは似て非なる汁そば。
オイスターソースが隠し味なのか、スープの香りからして違いますよね。たとえインスタントでも楊夫人とか中華三昧のスープはなんだか本格派。サッポロ一番とは一線を画しています。
良し悪しではなくて、別ジャンル。中国でも「日式ラーメン」として区別されているというし、おいしさに国境などないっすわー。
さて、久々の中華料理店、你好。
定食、麺類、ご飯もの、点心。華やかな写真つきのメニューに悩みは深まりますが、今日は肌寒いので温かい麺類に狙いを定める。
基本のラーメンは柳麺というのか。ほかにも広東麺、五目麺、天津麺、雲呑麺、麻婆麺、カレー麺など、本場をこえるのではないかという多くの麺類が居並びます。
ここで、参考にしたのがメニューに踊る「人気No.1」の文字。この手の作戦は、利益率で誘導してるんじゃないの~などと穿った見方をしがちですが、こちらは「No.5」まで掲載しており、案外ホントなのかもと思い直す。
そして選んだのは日本海麺。人気 No.2 という奥ゆかしさを買っての抜擢です。アオレンジャー的な、コンドルのジョー的な、No.2 の美学。
点心&ビールにもひかれましたが、真っ昼間から酔いが回りそうなので、ここはジッとガマンの子。こうも肌寒いと、ビール党はツライね。
で、頼んでから思う。日本海麺ってナンジャラホイ。メニューをみれば「バイ貝そば」だとか。な~んだバイ貝かって、バイ貝ってなんだ。
ウィキペディアを読んでも理解には至らず。バイ=貝の意味なんだ。するとチゲ鍋みたいな重ね言葉かな。けっきょく疑問符がついたまま、バイ貝そばはやってきました。
塩味でトロミのついたスープがおいしい。コショウをひと振りして、白菜をガブリ、その下に隠された麺をスルリ。スープがよくからんで、案の定、口内をやけど。やはり中華を食べるときは覚悟が必要です。
そして、バイ貝とやらを発見、さっそく実食。ああこういうコリコリね、アワビ的なコリコリ。いやな固さではなく、前歯で軽く嚙み切れる程度。
それにしてもけっこう入ってます、コリコリ。食べでがありますよ、コリコリ。
食べ進めるうちにトロミもなくなり、スープはサラサラに。麺スルスル、野菜シャキシャキ、バイ貝コリコリと食感の異なる咀嚼に忙しい。
汗をかきつつ、グラスのお茶をゴクリ。隅っこの野菜まで丹念につつくようにして完食。すっかりカラダも温まりました。
大ぶりな丼ぶりだったのでお腹もくちくなり。スープはほどほどでガマン。味覇とオイスターソースがあれば家でもこの味に近づけるんだろうか? 試してみるかな~家のコンロは火力がないけどサ。
ごちそうさまでした。