今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 17)のりから明太弁当

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コンビニのお弁当はおいしい。


店舗数を背景に、強力に商品開発を進め、多様なラインナップで消費を喚起する。添加物とかいろいろ言いたい人はいるだろうけど、個人的に不満はない。


一方でお弁当屋さんはどうだろうか。


ほっともっとのようなチェーン店、独立系の個人店、飲食店のお弁当部門、ワゴンで売りに来る謎の店、丼専門店 … … どれもこれも、おいしい。


そもそもコンビニに対抗してなお生き残ってる時点で、味、お得感、利便性、なにか特化した長所があるんですよね。


さて、そんな独立系お弁当店のひと品。


ご飯が敷きつめてあって、おかずがのっかるタイプって、それだけでうれしくなる。やたらお腹をすかせていた、高校のころの、お昼どきのワクワク感に近い。


ご飯に味がつくのがイヤ、なんて人もいますが、私はむしろ歓迎派。味のついた部分のご飯をおかずに、その下の白ご飯が食べられます。


おかか、明太子の薄い地層の上には湿ったノリ。これだけでもオカズいらずのおいしさなのに、鳥から、メンチ、漬け物、キンピラまで、まあまあ皆さんお揃いで何より。


まずはまだ熱い鳥からをガブリ。その下のご飯をパクリ。よーく噛むうちに幸せが広がります。


メンチにクルクルかかっているのは、ソースだな。これもガブリ、ご飯をパクリ。歯型できれいな三日月になるメンチさん。


キンピラは野菜不足の免罪符として大いに働きます。どぎつい色のタクワンも、大事なおかずメンバーです。彼らはいろどりだけでなく、食感のアクセントとしてもいい働きですね。


あとはもう、夢中で。白いプラ容器が一種の蒸し器の役割を果たすのか、全体が馴染んでいて、なんとも言えない渾然としたハーモニー。褒めすぎかな、いや、実感だな。


くう、ビールがないのが悔やまれるけど、高校生の頃を思えば、ここはむしろ熱い番茶が欲しいなっ。とか考えてる間に完食。楽しい時間はあっという間に終わるな~。


久々に、机をくっつけてお昼を食べていたあの頃を思い出しました。ノリ弁、サイコー。


ごちそうさまでした。