今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 18)ニラレバ炒め定食、ライス少なめ

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親元を離れるまでホルモン類を食べたことがなかった。母親のつくる食事を(今思えばもっとありがたがるべきだったけど)、粛粛と食べた日々。


海の幸に恵まれた北陸出身の両親は、そもそも肉を好まず、魚、それも煮魚が大好き。そして自分が食べたことのないものは、子どもには食べさせないシンプルなルール。疑いをもたない幼いワタクシ。


それでも育ち盛りのために、肉類もそれなりに出してくれたっけ。赤身の焼き肉、トンカツ、唐揚げ、どれも親の仇のように火が通っていたけど、おいしかった。


大学に入ってビックリしたのが牛タン。それまで存在すら知らなかったけど、初めての食べ放題、2千円の焼き肉屋でトリコになった。


こてっちゃんにもお世話になった。米を炊いて、こんがりと焼いてのせれば、1日1食でも十分だった。ムニムニしていて、いつ飲み込めばいいのか、いまだにわからないけどネ。


帰省したときに母親にそんな食生活を報告すると「お母さん、食べたことないから」とけげんな顔をされたもんだ。でも、しぶしぶ焼いてくれたっけ、牛タン。母は決して口にしなかったけど。


さて、レバニラ炒め定食。レバも大人になってから知った味です。ニラレバ炒めとはどう違うのか知りませんが、いずれも食材の最大勢力、もやしの立場を軽んじた名づけは同じ。


本日のライスは小、やや食欲が落ちてます。そもそもレバニラを食べたくなるのは、ちょっと元気がないときで、医食同源、スタミナをもらおうと画策してるわけで。


やってきましたレバニラ。レバのサクサクした歯ざわり、ニラのシャキシャキした歯ごたえ、それらをまとめて味をやや淡白にまとめるもやし。渾然となったおいしさは期待通り。


途中でラー油をかけて味を変えられるのが、中華屋さんの卓上の心強さ。うん、ご飯が進むな、普通盛りでもよかったかもな。


スープもラーメンのそれとはちょっと風味が違っておいしい。こちらにはコショウをひと振りしてみよう。パラリ、ゴクリ、あちち。


おおかた食べ終えて、水をひと口。ラストスパートにかかろうかという一刹那、生2つ!   響き渡る歓喜を含んだ声、皆がチラ見する。


接待なのか。いや、中華チェーンでそんな奴ぁいない。契約でもまとまったのかな。

ともあれ真っ昼間からサラリーマン3人が酒宴を始める。餃子、レバニラなどをつまみとして注文する光景に、正直憧れを抱く。


昼間っから飲める丈夫なカラダは親からの贈り物。大切にしなさいよ~とのメッセージを心に秘めて完食。スタミナは、やや回復したかな。ニラの薬草効果に期待してます。


ごちそうさまでした。