今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 55)春菊天そば

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宿酔気味の朝、重い体にムチ打って出勤する。

自業自得だけど、エライぞオレ。しっかし、めっきり弱くなったもんで、必ずひと駅寝過ごすのはどういうわけだか知りたい。


さて、そんな日の朝食は、塩分なぞ気にせず汁ものに限る。脳内地図を検索のうえ、一番濃いめのパンチのきいた立ち食いそばを選択。


AM ラジオが流れる店内には椅子もない、昔ながらの立ち食いそば店。カウンター越しに食券を提出して、水を飲みつつ到着を待つ。銘水でなくとも、バテた胃袋には甘露です。


待ち時間も食事のうち。店内の奥から出入り口をみていると、次々と吸い寄せられるようにやってくるおじさんたち。

無論、私もそのうちの一人なわけで、違和感なく風景に溶け込む。


さて、待つこと数分、やってきました春菊天そば。この時間帯は茹でたて、揚げたてで嬉しい。


春菊天をこちらで頼むのは初めてだけど、私好みの姿揚げタイプ。まずは天ぷらからいかねばなるまい。葉っぱはしっとり、茎はサクサク。食感のハーモニーにうっとり。


濃いめのツユをグイッと飲みたいので、七味は少なめ。歯ごたえしっかりの田舎そばを楽しむ。


時報をまたいで、ラジオではゲスト紹介が始まり、こちらはズルズルと時を刻むように麺をすする。


ラジオの続きが気になるけど、おいしく完食。楽しい時間ははやく過ぎ去るもんですね。


壁に貼り付けられた箱からティッシュを一枚ハラリと抜き去り、口を丹念に拭う。グラスの水を飲み干して、今日も一日頑張るぞい。


ごちそうさまでした。