今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 56)冷やし特撰そば

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富士そばの前を通りかかると、冷やし麺が始まった様子。もうそんな季節か、1年早いなー、どんどん歳食うわけだ。


今朝はご飯抜きでもよかったけど、冷やし麺大好き人間としては、見かけたからには立ち寄らねばなるまい。何との勝負かしらんけど。


食券を提出し、水を注いで待っていると、ものの1分で呼び出しがかかる。ウキウキと受け取りにあがり、いざいざ、いただきます。


ワサビ、結構多いな。でも、薬味は最大限に活かすのが私の主義なので、全部とくけどサ。まずはワサビ付近の麺をスルリ、鼻に抜けるこの感じ、初夏だねえ。


つゆは酸味のない、ダシがきいた濃いめのタイプ。この手のは最後に飲めるのが嬉しいね。揚げ玉はサクサク、ワカメはグキグキと食感が楽しい。


途中で温玉をご開帳、濃厚な黄身を麺に絡めて中盤での味変化を楽しむ。いろどりのカニカマ、端っこが乾いているのもご愛嬌。おいしいよね、カニカマ。当たり前だけど本物よりよく食べます。


食事も終盤ともなると、揚げ玉はもろもろにつゆと一体化しており、麺をたぐるたびに油のうま味が口に飛び込んでくる。


三角のお揚げは、上にのった揚げ玉をクルクル巻いて、パクリ。むろん、気分はアゲアゲです。


すっかり具材を食べ終え、底に残ったたぬきをつつく。ダムに沈んだ集落のようなわびしさ。ところが、たまに矜持をもったサクサクの揚げ玉がいるのが面白いところ。やるな、キミ。


揚げ玉もろともつゆを飲むと、改めて鼻をつくワサビの香り。そう、冷やしそばは、ワサビに始まり、ワサビに終わるのです、たぶん。


出入り口のティッシュで口をぬぐい、店を出れば日射しが眩しい。大手チェーン、個人店問わず冷やしそば行脚をせねばなるまい。忙しくなってきやがった。


そう、熱い夏が今年もやってくるしね。


ごちそうさまでした。