串カツというのは、上からカツ、タマネギ、カツ、が一般的なのだろうか。記憶が定かではないけど、どこで頼んでもそうなってる気がする。
とんかつのさぼてんではタマネギ、カツ、タマネギだけど、あれはわざわざ玉ねぎ串カツを名乗っているから、主流派ではないだろう。
かの東海林さだおは、ビールのアテには串カツこそ最高と言っているが、私もそう思う。少なくとも枝豆ではない。口内の油をすすぐのがビールの醍醐味の1つだと思う。
もちろん串カツはオカズとしても優秀で、そんな串カツを冠にいただいた定食には期待が大きく、胸が高まる。
まずは何はなくともベジファースト。キャベツとグラッセをいただく。ハンバーグのソースをおすそ分けしてもらったキャベツ、あま〜いグラッセ、いずれもおいしい。
そしてハンバーグ。箸で割ると肉汁があふれ出る。パックマンのような形に 60° くらいひと切れ取り上げ、パクリ。肉の旨みとソースの味が渾然一体となる幸せ。
表面はうっすらと焼き色あざやか、なのに中までしっかり火が通っている。家庭ではできないプロの妙技に酔いしれる。
キャベツは早々に食べ終えているので、お口直しはスパゲティのケチャップ和え。こいつは、いろどりだけでなく味もアクセントですねえ。
串カツ、大きさ的にはおそらく二段構えかな。1つはソース、1つは醤油で食べようっと。うーん、ここは素手かな、箸ではないな、正解は。
まずは上から串の順に。おっとカツだね。するとお次はタマネギか。うんうん、アツアツでビールが恋しくなる期待以上のおいしさ。
2つ目はあえて縦に半分ガブリ、カツとタマネギを同時に味わう。醤油味は正解。ツマミではなくオカズ寄りの味に仕上がり、してやったり。
小ぶりな茶碗のご飯はおかわりできるけど、あえてしない。おかずをよ〜く噛んで、ご飯を少しずつ、しっかりと口内調味して、みそ汁とともに嚥下する。
最後はお茶でさっぱり、ひと切れついてきたパイナップルを手でパクリ。ハンカチで手の油をぬぐって満足度の高いランチを終える。
ごちそうさまでした。