今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 69)肉そば

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散歩というのは目的をもたないのがいいのであって、ゆえにコースは不定、着の身着のまま、気の赴くままに歩くそれが醍醐味。


朝ごはんがトースト半分だったこともあり、少々物足りず、駅前でウロウロと店を見繕う。牛丼や喫茶店のチェーンが目につくねえ。


そんななか、老舗のそば屋さんをチョイス。立ち食いライクなつくりだけど、イスが置いてある独立系そば屋さん。


入り口に貼られた雑誌の切り抜きに従い、名物らしい肉そばを注文。

水を飲みつつ待っているとカウンター越しに「揚げ玉いれますか」との声がかかり、お願いしますともちろん即答。


朝はやいからか客足はまばら。先客も帰ったので私ひとり。ゆるやかな時間を過ごしていると、できました肉そば。そそくさとカウンターに受け取りにいく。


日本そばにチャーシューがのったビジュアルには意外と違和感なく、むしろナルトが欲しいな、などとラーメンに寄せたくなる。


さて、能書きはともあれいただきます。うん、カイワレ、ネギはシャキッとしておいしいね。揚げ玉もしっとりとしてうっとり、これを入れない選択肢が考えられない。


さて、メインにいく前に七味をひとふり。味に深みと規律を加える。チャーシューは正調の肉巻き。日本そばとの違和感はなく、ツユに豚肉の旨みをもたらしてくれる。


店内は相変わらず私だけなんだけど、食べている間もひっきりなしにお持ち帰りコーナーで稲荷ずしやオニギリが売れている。地元に愛されるいい店だねえ、こっちまで嬉しくなる。


あっという間に食べ終えてグラスの水を飲み干し、丼ぶりをカウンターに戻す。テーブルをひと拭きして、レジにてお支払い。


実においしかった、この味と量なら毎食間にはさめるネ、などと漢方薬のようなことを思う。さて、散歩の仕上げにもう少し歩いて帰ろう。


ごちそうさまでした。