最後の晩餐で何が食べたいですか?
たま〜にテレビでそんな質問をみる。
おふくろの味、妻の得意料理、馴染みの定食屋、いろいろ考えられるけど、私が食べたいのは一択、卵かけご飯。
至高にして究極。あれに勝る味があろうか。いやない。生卵を食べられるのが日本人だけのしあわせであるならば、JA に感謝状を送りたい、マジで。
とか力説しといて、今日は変化球。全卵にマヨネーズと醤油をひと回し。ひたすらかき混ぜて軽く泡立つまで頑張る。
さらに納豆を加え、メレンゲをつくらんばかりにかき回して、なじませる。
あとはご飯の中央にくぼみをあけ、トローリと流し込むと、卵はすうっと吸い込まれていく。見た目は悪いが、間違いのないお味は保証されている。
お行儀ワルは承知で、茶碗の中でとどめの撹拌。どこを食べても卵&納豆、ほんのりマヨ、といったステキなひと品に仕上げる。
まずはそのままパクリ。納豆のクセを卵とマヨがうまく消して、旨味だけが残る。うまいうまい。
お次は味のりでクルリと巻いて。磯の香りがふわっと重なって、うまいうまい。
今度はゆかりをハラリとかけて。シソの香りがアクセントとなって、うまいうまい。
結局、どう食べようと、うまいものはうまい。ブラックジャックも「ボンカレーはどうつくってもうまいのだ」と言ってました。
今回はマヨや納豆が援軍でしたけど、なんてことない無洗米と普通の卵、醤油で得られるしあわせ、それが卵かけご飯。欲を言えばヨード卵がいいけどネ。
やっすい男だな〜と思うけど、金ばかりかかるよりはいいかな。
成長期にある子どもたちならいざ知らず、私が美食しても、そんなに後世に何か残せないしね。いや、多少経済は回るけどさ。
さて、しあわせの仕上げには熱いほうじ茶が似合うけど、今日のところはレンチンのルイボス茶。ふうふう飲んで、口中に残るしあわせの名残りにサヨナラ。
ごちそうさまでした。