今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 40)自家製餃子

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餃子をつくろう。


何年かに一度、オリンピックのような頻度で押し寄せる感情。ふだんは面倒で、市販の皮や、なんなら焼くだけの出来合いを買ってくる。それで十分おいしいから。


しかし、餃子は皮からつくると、シロウトでもそれなりにおいしい。不ぞろいだから店で出せるようなものではないけど。


そう、ちょうどおばあちゃんがつくってくれたオハギのような感じ。家庭が出せる味の頂き。


まずはカメリヤ粉 500 グラムに熱湯 350 mL を回しかけ、木べらでざっくりかき混ぜたあと、さわれる温度に冷めたところでこね始める。


ダイニングテーブルにサランラップを貼り付けて、広〜く使うのがコツ。片づけもラクだしね。


こういうときよく耳たぶのかたさにしなさいと書いてあるけど、あれって個人差ないのかね。軟骨だから?  


まあ、いいや。まとまったところで濡れぶきんをかけて寝かせて、そのあいだに餡をつくる。


白菜 分の を軽く湯通しして水っ気を絞る。冷蔵庫の浅漬けも少々。エビ 200 グラム、ニラ 束、これらすべてみじん切り。


あとは豚ひき肉 400 グラムを加え、味の素、醤油、砂糖、塩、コショウを適当にふりかけ、えぐりこむように混ぜる。妻がママ友の中国人に聞いてきたレシピは本場っぽい味。まあ、焼くけどね。


ここで生地を五等分してそれぞれ棒状に伸ばし、厚めの 10 円玉くらいに切り分ける。それを麺棒でまぁ〜るく成形、大人の粘土遊びは楽しい。


ここでようやく餡を皮で包む。大人の砂場遊びは楽しい。ヒダヒダをつけなくとも、打ち立ての生地は水を少しつければ密着するので、ドンドン包んでは並べていく。


ここで打ち粉を忘れると絶望的にくっつくので、バンバン振りかける。皮に包むのは、こう、職人感というか、無心になれて楽しい。


そう、楽しいのだ。楽しさは料理の基本だね〜。


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フライパンを強火で温め、ごま油をひと回し、餃子を並べる。軽く焦げ目がついたら、餃子の半分くらいまで水を入れて中火にして蓋をする。


水っ気がなくなりチリチリしてきたら、ごま油を上からいま一度回しかけ、細かく揺すぶって蒸気を飛ばして出来上がり。


アツアツをいただくのが吉。まずは何もつけずに。うん、皮がモチモチでおいしい。今日ばかりは餃子が主食、コメはいらない。


酢胡椒、ポン酢、塩だれを用意したけど、そのままが一番おいしい。家族4人、あっという間にフライパン2回分がからっぽに。


デザートは娘らが隣で包んでいた変わり餃子。フルーツ缶、アンコを詰めこみ、オリーブオイルで焼き上げる。


砂糖水を煮詰めたシロップを回しかけ実食。ひたすらに甘いけど、女性陣は大満足。生地の厚いクレープだな。


買い物から実食までの流れ込みで、家族のイベントとしても優秀。欲を言えば、お年頃になりつつある娘らが、いつかどこかで思い出してくれればいいな、と思う。


ごちそうさまでした。