チャーハンをつくるコツというのはネットにあふれている。冷やご飯を使え、卵を最初から溶いて混ぜろ、一人前ずつ炒めろ、などなど。
それだけ、皆さん自家製チャーハンに苦労しているのだろう。
正直、私のようなシロウトが頑張るよりも、冷凍食品のほうがクオリティが高い。もはや悔しさすらなく、清々しいくらいだ。
とはいえ、やはり中華料理店の出来立てチャーハンがおいしい。
パラパラ、しっとり、方向性の違いはあるけど、やはり決め手は家庭にはない強力な火力ですかね。
で、なんとなくチャーハン腹のお昼どき。
メニューになぜだかオムライスがあって気持ちが揺れるも初志貫徹、チャーハン。それも奮発して五目チャーハンを選ぶ。
程なくやってくる待望のひと皿。あんまりがっつくのも大人げないので、まずはスープをプレリュードがわりにすする。
さて、五目チャーハンを見回せば、色とりどりの具材がオレを待っている。いっただきまーす。
カニ! 主役となる色あざやかな赤
たまご! 全体に混ぜ込まれた黄色
チャーシュー! もう一人の主役級の茶
グリンピース! 欠かせない脇役の緑
モグモグ。おっ、おこげがおいしいな。
モグモグ。あれ、四種類しかないな。
モグモグ。ネギとか入っているのかな。
一向にネギの気配がしないので、調べてみれば「五目=五つの品目。また、種々のものの混合していること」なんだとか。
なるほど、間違いではないけど、腑に落ちるわけでもない。
この場合はカニチャーハンを名乗ったほうが潔いのではないか。せめて具が五種類以上あったときに五目を名乗るべきではないか。
などと思うも、このおいしさの前には沈黙。カニを食べるタイミングをうかがいつつ、あっという間に完食。
いかんいかん、夢中になって咀嚼が足りなかった。ごめんよ、胃ブクロ。まあ、勉強になったうえに、おなかも満たされました。
ごちそうさまでした。