カツ界の勢力図については、豚カツを頂点に、メンチカツが2番手につけるのではないかと思う。肉の格だけでははかれない、パン粉のいたずら。
とはいえ、牛カツだっておいしいのはわかっている。生食も可能な牛の特性を生かしたレアなカツ、これはお豚さまにはあるまいて。
店内には 30 秒であがりますとの貼り紙がみられ、期待に胸はふくらむ。仕切りのあるソース皿に醤油と特製ソースを注いで、仕上がりを待つ。
到着するご飯とみそ汁。ええっと、ご飯が左で、みそ汁は右だな。なんて配膳しているうちにやってきましたおカツさま。キレイなキツネ色と、奥のサラダの対比が美しい。
どれ、お前はどんな断面じゃ、などとおもむろに中央のカツを横たえるとレアな仕上がりに思わずニンマリ。
ワサビをのせて醤油をチョコっとつけてパクリ。歯にまとわりつくような食感が面白い。
続いて特製ソースも試す。ワサビが鼻にツンと抜けるのもオツなもの。こいつはご飯がススムくん。
特製ソースを回しかけてキャベツをほおばり、みそ汁をすする。
丼ぶりにすると味は店任せだけど、別盛りのスタイルは、味つけを自分で変えられるのがいいよネ。
キャベツはソース味にしたので、お肉は醤油中心。たまにフェイントでソースをつけたりして楽しむ。しっかし誰を相手にフェイントかけてるんだろう、オレは。
とかいってる間にみるみるなくなる牛カツ。端っこのカリッとしたところが好き。
仕方ないけど、端は2つしかないのがなんとも残念。ご飯とカツの配分を計算し尽くして完食。なんとも贅沢な時間でした。
ごちそうさまでした。