朝カレーは、刺激的だけどクセになる。いや、刺激的ゆえに定期的に食べたくなる。
初めてのこちらのお店、券売機前で悩むことしばし、字面だけで朝カレープレートを選ぶ。ミステリー列車のようなワクワク感、いったい何が出てくるものか。
見れば卓上には、うまみソース、辛味オイル、きゅうり漬、大根漬が置いてある。
味の見当もつかない初見殺しのソースとオイルだけど、ぜひ試さねばなるまい。そこに山があるように、ね。
しばし温かいスープを飲んで待つ。胃にやさしくていいネ。朝ごはん、ちゃんと飲んでる? とはキョンキョンの CM だった気がする。
さて、やってきましたカレープレート。中央のライスを境に、カレーサイドとサラダサイドに分けられたひと皿。
さながら太平洋側と日本海側のごとし。どちらが表とか裏とか言っちゃダメだぞ。
さて、太平洋側にはナス、ジャガイモがゴロゴロと。ニンジンは舌で潰せるやわらかさ。ピリリとしたカレーソースもおいしい。
日本海側のサラダはさすがに申し訳程度だけど、十分ないろどり。フォークで丁寧につつく。
添えられたゆで卵がうれしい。何もつけずにパクリと食べて、白身のプルプルと黄身のしっとりを楽しむ。
ソーセージも泣かせるねえ。まずは半分ガブリ。追い飯のようにライスを食べる。わが国ならではの取り合わせに泣けてくる。
たしかにこの充実のラインナップは単なる朝カレーではなく、プレートと呼ぶにふさわしい。
途中でうまみソースをたらり、コクが加わりますね。お次は辛味オイルをたらり、スパイスとは異なるからさに舌が驚く。でも、おいしい。
最後にグラスの水を飲み干して席を立つ。食材豊かなプレートに大満足。朝の選択肢が増えるのは、まことに喜ばしい。人混みの都会暮らしの小さな福音ですね。
ごちそうさまでした。