今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 97)ラーメン

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ラ、ラ、ラ、ラーメン♩

赤ちゃんはどこの国でもラで産声を上げるっていうけど、ホントかね?


ともあれ浮かれ気分でラーメン腹のランチタイム。行列は嫌だけど、人気店がなんとか店内待ちでいけそうなので、そそくさと入店。


券売機をながめると、+170 円でご飯とキムチ付のラーメンランチになるようで。さらに+150 円のワンタンにも激しくひかれたけど、ここはガマンで基本のラーメンのみにする。


券売機の左上を占めるその名も「ラーメン」。シンプルな名称に、店のプライドが垣間みえます。海原雄山も行列に加わりそうな珠玉の一杯の予感。


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カウンターを見れば「お酢と出ます」のひと瓶が。ダジャレかな、うん、ダジャレだ。


メニューに餃子があるわけでなし、これはラーメンスープに入れろということだな。


さて、やってきました正調醤油ラーメン。ホウレンソウ、ノリ、メンマ、ナルト、チャーシュー、ゆで卵、ネギ。


なんというか、必要にして十分なメンバー。うちは昭和からこれですんで、といった頼もしさにあふれる。


まずは澄んだ鶏ガラスープをゴクリ。思ったより醤油がきいてるナ。あまりにおいしくて、もうひと口、ふた口。


熱からず、ぬるからず。こういうのでいいんだよを体現したようなお味。チャルメラおじさんも草葉の陰で喜んでいることでしょう。


黄色い縮れ麺はすするたびにスープをまとい、チャーシューは歯を押し返さんばかりの歯ごたえ。


なんだ、なんだ、この完成度。ライス頼めばよかった、と深く後悔する。


メンマはコキコキ、ホウレンソウやノリは彩りだけでなく香りを兼ね備えた本格派。箸とレンゲがとまることない忙しい昼餉。


ふと途中で思い出し、卓上のお酢を大さじ一杯ほど入れてみれば、つけ麺スープのような、やわらかな酸味となって、一杯で二度おいしい。どこまで私をよろこばせるのか、この丼ぶりは。


あっという間の完食。ゆっくり、よく噛んで食べようなんて、圧倒的なおいしさの前では無意味な心がけでした。もしも願いが叶うなら、ライス付でもう一度食べたい。


あえて難癖をつけるならば、BGM が東京 FM だったこと。昭和感あふれるここには、AM が似合いますぜ。余計なお世話だけどサ。


ごちそうさまでした。