今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 101)冷やしたぬきそば

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暑い日のお昼は冷やしそばに限る。きつね派、たぬき派ありますが、できれば悩まないですむムジナ。


頼めば出してくれそうなもんですが、小心者としては裏メニューのようなムジナの有無を確認できず、壁に貼られた季節メニューから冷やしたぬきを選択。


水をちびちび飲みながら、通常メニューをみているとたぬき丼(揚げ玉のとじ丼)があるではないか。コイツは珍しい、今度食べてみるかな。


などと言っている間にやってきた冷やしたぬき。こちらの揚げ玉は口に刺さりそうなエッジの効いたタイプ。天かすって呼ぶほうがしっくりくるネ。


まずはそばをほぐして、そろそろとすする。


はじめての店での冷やしはツユを見極めないと、酸っぱいタイプではむせ混むからな〜とか心配していると、こちらはツユはそば湯で割らずとも飲めるほんの少し濃いめのツユを冷やしたタイプ。


食後にツユをいくらか飲めるように、按配してワサビをとく。やはりワサビのツンデレ感がないと引き締まらないよナ。


主役のたぬきはサクサク。油っぽさとダシが口福をもたらす。これで午後も労働できそうだね。


山菜、ナメコ、ワカメ、きゅうりも脇役とは思えない働き。特に山菜、水煮だろうが何だろうが、久しぶりの君は嬉しいゾ。


白く細い更科そば。品のよさがあふれる麺を手繰り、淡麗なその味に紅ショウガでアクセントをつける。無尽蔵に食べられそうな錯覚を起こす。


さて、ウズラの卵。たまには錦糸卵じゃないのも楽しいな。コイツは鶏卵と異なりひと口でパクリ。ウズラちゃんは黄身と白身がバランスよく食べられてイイね。


おっと、カニカマがいた。食べればほろほろと崩れる、ちょっとお高い系。


カマボコにされ、着色のうえカニを名乗らされた、名もなき白身魚には気の毒だけど、おいしい。


食べているうちにモロモロに溶けてゆく揚げ玉。器を持ち上げ、サクサク部分とともにかき込めば、スナック菓子を袋から口に流し込むあの感覚。


トレビアーン、おいしく完食。ツユをいくらか飲んで、なお器に残る具を突っついて、未練を断ち切る。


冷やしそばの季節は、汗かきがちでイヤんなるけど、各店舗の個性を味わうだけで救われるかな、すこし。


明日(のそば屋)はどっちだ?


ごちそうさまでした。