今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 102)冷やし中華+マヨネーズ

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本格的な夏を前に、あちらこちらで冷やし中華が始まっている。


ギラギラの太陽と、アスファルトの照り返しを避けて、ふらふらと店に吸い込まれると、壁には冷やし中華の貼り紙が。よしよし、ここはお手並み拝見といこうか。


よどみなく注文したのち、これまた壁に「マヨネーズ無料、冷やし麺などに〜」の貼り紙を発見。


なるほど、東海地方あたりではメジャーな食べ方だし、そもそも冷やし中華の具なんてサラダみたいなもんだしね。


マヨラーではありませんが、トッピングはひと通り試すのが主義なので、ちょっとためらいがちにリクエスト。心のなかでは小躍りしてますケドね。


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やってきたのは、ザ・冷やし中華といった風情のひと皿。カラシがえらく多いけど、1か所が辛くなりすぎないよう、2分割してすべて溶かす。


肝心の陣容は、きゅうり、かまぼこ、錦糸卵、チャーシュー、紅ショウガ、マロニー。彩りよし、栄養たぶんよし。では味を確認しようかな。


まずはマヨさんをスーっと往復しつつかける。お好み焼き屋さんのような、細い流線が描けて楽しい。プロユースだな、これ。


つるりと麺をひと口。オーソドックスな細麺がタレによくからんでおいしい。だが、ここで、伏兵のカラシが自己主張を忘れない。


トッピングを最大限に生かす主義が仇になり、あまりの辛さに口に入れたぶんをすべて吹き出しそうになりました。危ない、危ない、すんでのとこで出禁になるとこだ。


ともあれ、カラシがよくきいているとわかれば、それなりの食べ方はある。ガバガバと口に入れず、鼻から空気をゆっくり抜きながらそろそろ食べる。


うん。冷静になれば、酸味のきいたタレ、マヨネーズの旨味、カラシのアクセントが三位一体で麺と具材を包み込むグッジョブなひと皿。


ついつい、カラシを全部溶いた私が悪いんだけどサ。和カラシだから揮発も早くて、やがてツユも飲めるような辛味に落ち着く。


ともあれ、結論としては冷やし麺にマヨはあり。むしろ推奨。


ただ程度問題かな、なんでもマヨ味にするのが正義ではないし。たまに、味を変えるアクセントとして使うくらいでいいのかもしれない。


おいしく食べ終えると、すっかり乳化したタレが皿に残る。押し戴くように持ち上げて、ひと口、ふた口、余韻を楽しむ。カラシマヨネーズ、まいうー。


ごちそうさまでした。