住宅街の蕎麦屋さん。駐車場もなく、ご近所さんや出前で回っているような蕎麦屋さん。スキ(五郎丸風に)。
勤務先の近くは、学生が多いからか、代替わりに失敗したのか、個人経営の蕎麦屋さんがどんどんなくなっていく。嘆かわしい。
出前用のカブが軒先に置かれ、のれんをくぐれば神棚のような高いとこにテレビが鎮座する。
ちょっと昔なら「いいとも」が点いており、ご飯が来るまで観るともなしに観ちゃう、そんな蕎麦屋さん。スキ。
こちらははじめてですが、のれんをくぐれば壁の一辺を占めるメニュー表。とんかつ、エビフライの文字を見るだけでわかる。間違いない店です、ハイ。
昼下がりの店内は家族づれひと組、工事のお兄さん2人。
看板娘に中華ソバを注文し、観るともなしにテレビを観る。お散歩番組は、真剣に観なくてもいいから、こういうときにうれしい。
やってきたのはテンプレのような昔ながらのラーメン。レンゲでスープを飲めば、やさしい鶏ガラしょうゆ味。これこれ、こーゆーの。
メンマはかなり塩っからく、チャーシューは肉の繊維がおいしい。何というかライスが似合いそうなラーメンですね。
メニュー表ではライス2百円、うーん悩むね。とか思っていたら、後客はカレーうどんに半ライスを注文。
あるんか〜い、半ライス。次はそれもいいね、とか思いつつ完食。スープを飲みつつ、ほのかな旨味がニンニクなのか悩む。そしてわからないまま、レンゲを置く舌バカの自分。
町内に一軒欲しい、そんな蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。