今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 123)ざる中華

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ランチタイムにふらふら彷徨うと、いつも混み合っている立ち食い中華そば屋さんがすいている。


休み時間の教室が一瞬静かになるような、凪の時間かな。ちなみに、地元ではその静寂を「悪魔が通った」なんて言ってました。


今日は中華そばではなく、涼を求めてざる中華にしよう。「つけ麺」ではなく「ざる中華」、見せてもらおうか、ざる中華の姿とやらを。


なぜだかざる中華は食券ではなく現金払い。500 円玉を差し出すと、大将の私物っぽい財布からお釣りがやってくる。


怪しげな商取引だけど、ワンコインでお釣りが来るんだから、よかよか。


待つことしばし、やってきたのは、なるほどせいろに載ってるし、ざる中華と呼ぶしかないひと品ですね。


まずはネギとワサビをツユに入れる。薬味は最大限に生かす主義なので、ためらいはない。


麺をツルツルすすれば、和風だしで喉ごしよく、なるほどおいしいね。


サービスのゆでたまごはひと囓りして、断面にツユをまぶす。

うっ、ワサビがきいてる!  先ほどは気づかなかったけど、底にたまったワサビがかなり主張をしています。


むかし旅先で、ワサビを巻いた巻き寿司=ナミダ巻きを食べて卓上に吹き出した悪夢がよみがえります。家族の冷たい目が痛かった


用心に用心を重ね、すすりこまず、やさしく、やさしく麺を口に運ぶ。


それでもワサビの奴、かなりの攻撃力を発揮。はがねのつるぎ、くらいはあるな。いや、いなずまのけん、クラスかもな。


味がついているメンマはそのままパクリ。チャーシューは、ほんの少〜しだけツユをつけてパクリ。うん、ワサビ味だ。


いや〜参った、参った。

涼を求めたはいいけど、ラーメン店のワサビがこんなにキクとは思いもしませんでした。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し、ですな。


最後にグラスの水をグイッと飲んで、鼻に抜ける辛味を飛ばしてみる。


ごちそうさまでした。