松屋で壁に向かうカウンターに座り、いざ食べ始めんとしたとき、ふと違和感を覚える。
勝手知ったる松屋だぞ、なんの遠慮があろうものか。なんだ、このプレッシャーは。などとニュータイプへと覚醒しそうになりつつ原因を探る。
ああ、みそ汁のフタだ。
いつの間に、ついてくるようになったんだろう?
なんかオペレーションに変更があったのかね。こちらとしては、フタをあけて、どこに置こうか悩むくらいで、問題ないけどさ。
とはいえ、こちらの定食は準備が忙しい。
紅ショウガを牛皿に乗せ、
七味を味噌汁と牛皿にひと振り、
生卵を割り、
そこへしょうゆをひと回し、
最後に海苔を開封する。
ここまできて、ようやく、いただきます。ふう、ひと仕事だな。
まずは、海苔でご飯をくるりと巻き、出来心で卵に浸してみる。行儀は悪いが、味は当然に悪くない。
卵もご飯にかけられるものとばかり思っていただろう、油断大敵ぜよ。
さて、お次は牛肉でご飯を巻いてパクリ。おお、これも悪くない。簡易肉巻きおにぎりだね。
要所要所で、サラダ代わりに漬け物をパクリ。茎中心なのでサクサク歯ざわりがいいネ。さて、漬物は箸休め、サラダ代わりです。
そろそろ卵をご飯にかけ、牛肉をのせてツユなし、卵だくのミニ牛丼を作製。サラサラとかきこんで、ようく噛んで飲み込む。朝から胃に負担かけたらいかんからね。
最後に残った漬物で丼ぶりの汚れを拭いさる、禅僧のようなフィナーレ。ナームー。
なのに、なぜだか朝の松屋の BGM はエリナー・リグビー。なんだか不思議な時間の流れだね、今朝は。
ごちそうさまでした。