今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 70)自家製 チーズハンバーグ

f:id:socius_lover:20190705183706j:plain


男の料理、という響きには「雑」「変に凝る」「片づけない」など否定的な響きが含まれる気がする。少なくとも、わが家ではそうです。


さて、きょうは夕餉の担当。


ハンバーグを家でつくるとなると、ついつい欲張って1キロ近く肉を買い込む。


一家4人の分量として適当なのかはともあれ、どうせ縮むからね〜などと言い訳しつつ買い物カゴを欲望のまま満たす。


さて、1時間ほど前から常温に出しておいたひき肉をひたすらこねる。


さまざまなレシピをみれば、パン粉、卵、炒めタマネギなどいろいろ混ぜ込むようだけど、合挽き肉オンリーに、塩コショウ、シナモンをパラパラふってこねるのが好み。


たしか、ミスター味っ子だったと思うけど、おいしさの秘密は牛7対豚3の合挽きなのさ!  とかドヤ顔で言っていた気がする。


何というか、昭和的で牧歌的。一億総グルメになる前、家庭のレシピが口伝でつながれていたころの郷愁が窺えます。


さて、閑話休題。粘土遊びのような感覚でひたすらこね続ける。やがてもったりと一塊になった肉を目分量で4等分して、小判状に成形。真ん中を少し凹ませて仕込みはオーケー。


焼きかたも、ああだこうだと諸説かしましいけど、フライパンにサラダ油、中火くらいで片面を焼く。


色がついたな〜くらいでひっくり返して弱火にしたうえで蓋をして蒸す。


なんていうか、焦げ目とか香ばしさではなく、家庭料理として「火が通っていること」を最優先した手順です。


おそらく自分の母親から受け継がれた「豚肉は赤いところがあってはいけない」の信念です。

お店で食べるならともあれ、私は自分の調理技術をまったく信用していませんから。


しばらく経って蓋を上げるとステキな色合い。竹串で刺すと透明な肉汁が。


おお、これなら火が十分通っているね、安心の保険だナ。ほかの3つもぷすぷすと竹刺し確認を行い、順調な工程に満足する。


あふれ出した肉汁はあとでソースに混ぜ込めばいいので、どうぞあふれといてくれの心。


さて、冷蔵庫にいつまでもあるとろけるチーズを使い切ろうとハンバーグに乗せ、今一度蓋をして蒸す。


すぐにとろけるチーズハンバーグの完成です。お皿に取り分け、ソースづくりに取りかかる。


フライパンに残る油と肉汁をベースに、ケチャップをドバドバ、ウスターソースと醤油を少々、タバスコを2、3滴加えて軽く煮つめる。


キッチンに跳ねた油をふきつつ、ひと煮たちして完成。スプーンでハンバーグに回しかけて完成。


ふう、店で頼めば10分くらいで出てくるものですが、いざ自分でつくると大変です。買い物、調理、実食、片づけ、ひとの仕事のありがたみがわかりますな。


f:id:socius_lover:20190705183727j:plain


こちら副菜、ホウレンソウとベーコンのバター炒め。小さい頃はホウレンソウのえぐみが嫌だったけど、この歳になると、おいしくて仕方ないです。


で、食べるとあっという間でした。自分好みに仕上げているので、ビールを飲みつつ、おいしく完食。あらためて、外食産業に感謝しつつ、お皿を下げる。


ごちそうさまでした。