狙っていたラーメン屋が混んでいて入れない。この暑いなか、なんでまた皆さんラーメンを、と自らを省みずに思う。
汗をかいたら、塩分が欲しくなるのかな。
で、キョロキョロと見渡せば、杉玉、縄のれんという正調居酒屋のランチタイムが目に入る。
夜は常連で溢れそうなカウンターに腰掛け、ランチタイムメニューから、とり天を選択。居酒屋の揚げ物に間違いはない、そんな経験則が染みついている。
程なくやってくる、マカロニサラダと漬け物。マカロニってのは、炭水化物だからサラダといっていいものかね? ポテサラとか、スパサラとかさ。
などと愚にもつかない思いを巡らせつつ、チビチビつまんでいると、やってきました、真打ちのとり天。
はじめての店の、このファーストコンタクトの瞬間はいつも緊張するね。
プリプリも「いくつも恋して、順序も覚えて、キスもうまくなったけど、はじめて電話するときには、いつもふるえる」って言ってたしね。
やってきた大皿には、とり天、キムチ、もやしのナムルが相並ぶ。
「とり天にはコショウがふってありますんで〜」との説明あり。ということは、このままどうぞということだ。
では、まず、とり天をひと口。揚げたてのサクサクでおいしい。
胸肉なんだけど、パサパサ感はなく、スナックのような軽さで食べられる。ただし熱くてハフハフがとまらない。
あまりの熱さにご飯をかきこむ余裕もなく、1つ目のとり天は単独でゴクリ。いやあ絶妙な味つけだったなぁ。
おっと、せめてものベジファースト、もやしのナムルをパクつく。うん、ちょうどいい塩梅だナ。
キムチはとり天に乗せてパクリ、おっ、味が変わるし、ご飯がススムね。
たっぷりとご飯をほおばり、よーくかむ。薄めの味噌汁で流し込むのが合うね。
ご飯は軽めだけど、小鉢含めてかなりのボリューム。ひたすらに咀嚼を繰り返し、満腹中枢がやられる前に食べ終える。
卓上には「お持ち帰りください」と置いていかれた缶コーヒーが。
当然嬉しく持ち帰るけど、何がきっかけで始まって、どうやって根づいた商習慣なんだろう? 常連のリクエストかな。
夜は敷居が高そうなお店ですが、今度はカレーなんか食べてみたいな。
ラーメン屋が混んでたおかげで楽しい出会いがありました。だから、ランチふらふらはやめられない。
ごちそうさまでした。