何度も言いますが、年々カップ麺を食べなくなりました。
加齢、血圧、減塩。いろんな要素が渦巻きますが、そういうお年頃でしょう。
それでもこの半年で、カップヌードルのしょうゆ味とシーフードは食べました。
さすれば三強の一角、カレーを食べないわけにはいかないでしょう。なんとなく、塗り残した塗り絵のような義務感ですナ。
さて、国民食ともいえるカレーとラーメンですが、お互い不可侵条約を結ぶかのようにあいいれません。
一部ご当地ラーメンや CoCo 壱などでカレーラーメンのムーブメントもありますが、定着しない。
それもこれも、カップヌードルカレー味というパイオニアにして、高い壁を越えられないからではないかと推察します。
さて、富士山には月見草が似合うように、カレーヌードルには、おにぎりがよく似合う。
逡巡したあげくにシャケおにぎりを選択。なんとなく、オカカや梅干しではない。福山雅治も「シャケ食えよ」と勧めていた記憶もあります。
あと唐揚げも買い足して、思春期男子のオヤツのようなワイルドさを醸成する。
残念ながら、中年男性の朝昼兼用なわけだが、そこはそれ、雰囲気だからネ。
待つこと3分、フタを開ければ、プゥンと香るスパイスの海。改めてしみじみ見れば、人参、じゃがいも、謎肉と、いかにもカレーな具が入っているのね。
溶けきっていないカレーペーストを、くるくるお箸で撹拌してから、いただきます。ズルリ、ズルズル。うん、安定かつ間違いのないお味。
ここで、おにぎりをほおばり、すぐにスープを飲めばカレーライスを食べているかのような口内調味となる。
なるほど計算され尽くしたこの味には、思い出補正以上の実力があるんだな。
割り箸がすぐに黄色くなるのをみると、スープの飛び跳ねも気になりますが、カップに口をつけてすすればそれも杞憂。
唐揚げをパクリ、スープをゴクリ。ジャンクな脂にまみれた若き日々を思い出す、そんなブランチでした。
とはいえ、塩分過多な食事は喉も乾く。ゴクリとペットボトルのお茶を飲んで、カレーヌードルの余韻にサヨナラ。カレー臭はしばらく残るけど。
ごちそうさまでした。