夏の風物詩というと、甲子園とか、盆踊りあたりが思い浮かぶ。
小学生の頃だと、まったく友情が感じられない「夏休みの友」なんてのもあった。あいつ、どうしてるかな。
さて、こちら箱根そばでは「豆腐一丁そば」が始まりました。
冷やしそばに豆腐をドンと一丁のせましたという大胆なひと品ですが、すっかり夏メニューとして定着しました。
丼ぶりの半分以上を覆いつくす純白の豆腐。まずは箸ではしっこをつまむ。やさしい大豆の甘みがして、何よりもその冷たさが涼となる。
しかし、豆腐そのものの味だけでは味気ないので、麺を寄せてスペースをつくり、ツユに漬け込む。
みるみる茶色に染まる豆腐に、罪の意識を覚えつつ、麺をすする。
そばは安定の箱根そばクオリティ。豆腐にかまけているうちにズブズブになった揚げ玉とともに食べていく。
ツルツル、豆腐、ツルツル、豆腐、ツルツル、豆腐、豆腐、ツルツル。
やはり豆腐一丁ともなればかなりボリュームがあるネ。幸いに麺つゆとの相性もよく、舌でつぶすように豆腐をやっつけていく。
冷奴ってふだん食べないけど、父親が酒のアテにしていたっけな。あの頃は、まだピープーって音とともに豆腐屋さんが売りに来てたな。
ふう、お腹いっぱい。ほぼ植物性とは思えないボリュームに大満足です。
炎天下ですが、少なくとも、内臓は涼しくなりました。また、来年食べよう。新物の梨のように、季節の楽しみですな。
ごちそうさまでした。