今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 80)地魚刺し身定食

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なんとなく、伊豆大島にやってきました。


非日常を求めつつ、日帰りしたいアンビバレンツな欲望を満たすのに、ちょうどいいのです、大島。

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ジェット船で都内から 90 分足らず。なんなら名古屋に行くのと同じと思えば、意外と近い。


これから天気予報を見るたびに、あの大島だ、なんて思えるんだから、日帰り強行軍も悪くはない。


さて、旅先という非日常では、たいがいのものはおいしい。旅先の空気感、あるいは交通費と元手をとろうというさもしい先入観か。


ともあれ、一見の店を見極める、普段の食事習慣の総決算のような能力が求められるのだ。


まあ、まずは観光。


あいにくの曇天なので三原山はあきらめ、大島公園へと向かう。名物の椿は季節ではないし、だだっ広い動物園を楽しむ。


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八丈島キョンや、日本最大級の猿山に大挙するワオキツネザルなど、小さいながらも見所は多い。無料だし、足を運んだ価値はあった。


で、お昼どき、お食事処を物色。


と言っても選択肢は多くない。こんなときまで食べログに頼るのも本能が鈍りそうなので、あえて自分を信じる。


どの店も、中が見えない。落ち着け、都心にもこの手の店は多い。何か、ヒントがあるはず。


いや、わからんな、ノーヒント過ぎる。ここは、下手の考え休むに似たりで、いちばん手前に決めた。


で、入ったお店は先客が3組。人がいるだけでホッとするネ。私のすぐあとのお客さんは地元民なのか、すぐに生ビールと玉子丼を注文、潔いな。


こちらは一期一会の覚悟をもって、慎重にメニューを見つめ、壁のオススメを睨め付け、先客のメニューを窺う。


石橋をコツコツと叩いたのち、目鯛定食を頼むも無念の品切れ。外れ1位の地魚の刺し身定食を頼む。むう、逃した魚は大きいかな。


ともあれやってきた地魚の刺し身はどれも新鮮でおいしく、堂上を外して坂本を獲ったジャイアンツのドラフトであったと納得。


付け合わせはどうってことないですが、やはり刺し身は本物、コリコリ、ムニムニ。


考えてみれば、豊洲から運ぶよりも周囲の海が天然の冷蔵庫だもんな。


ペロリと平らげて観光に戻る。帰りの船までは、まだまだ時間があるのだ。


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ごちそうさまでした。