まだまだ蒸し暑い。
でも、暑いからといって、冷たいものばかり食べてはいけない。親からそう言われてきた。
何というか昭和の健康観だけど、身に染み付いた習慣でもある。
で、肉せいろそば。冷たいそばに、温かいつゆ。ちょうどよいぬるさで食べられるのです。
それにしても、冷そば+温つゆの組み合わせというのはいつ頃からだろう。小さいころは、冷たいそば=ざるそば、以上! って感じだったけど。
ちょっとした発明ですよね、コレ。
つけ麺で大ブームを起こした大勝軒でもひやあつとかあるし、意外と古いのかな。わが家に文化の風が吹かなかっただけかもナ。
はじめて食べたときは、つゆがすぐにぬるくなるし、どうにもピンと来なかったけど、すぐに慣れてコレはよいものだ、ってなった。
ネコ舌への福音でもあるし、冷たいほうがじっくりと味わえて、複雑さがわかるときもあるしネ。
いや、そんな機微はわかってなくて、わかったフリをしているだけかもしれないけど。
さて、やってきました肉せいろ。豚コマが温かいつゆに泳いでいます。まずはお肉をパクリ。うん、脂身が甘くて、おいしい。
麺をつゆにそれほどつけないと、冷たいそばの風味が強く感じられ、逆にどっぷりつけると、肉汁の味をまとって違う麺料理になる。
麺で涼を求め、つゆで体を冷やしすぎないように食べる。激しく矛盾しながらも、かあさん、教えを守ってますよ。
ズルズルと麺をすすり続け、途中でつゆに七味を軽くふって味をひきしめる。ゴクリと飲めば、濃いめでおいしいや。
残ったそばを集めて、つゆに入れ込んだら「肉そば、ぬるめ、濃いめ」の完成です。最後までおいしくいただけました。
ごちそうさまでした。