街中華という言葉がある。造語なのが信じられないくらい、すごく腑に落ちる。
何というか、ずーっと昔からあったかのように、定義をつぶさに調べなくとも使いやすい。さすがプロの仕事。
さて、本日のセットの黒板にひかれ、駅前の中華屋さんにふらり立ち寄る。何というか、街中華そのもの。こうなると分煙してないのも味のうちだナ。
席について日替わりセットを頼んだのち、魔がさして餃子もつけてしまう。明らかに食べすぎだけど、店の雰囲気がついそうさせる。罪なオミセ❤︎
麺と米、ダブル炭水化物なのは承知です。ただ、休肝日なのでビールまで重畳しないのがせめてもの良心。
いや、自分のカラダ以外には、何の迷惑もかけてないけどさ。
さて、ほどなくやってきたのはいわゆる半チャンラーメン。辛口といっても、激辛とは一線を画した優しめの味。醤油ラーメンに豆板醤、といった程度。
具をみれば、ホウレンソウ、チャーシュー、ノリ、ネギなど正調昭和ラーメンといった風情。スープを飲むと鶏ガラのたしかな味が感じられます。
麺をスルスルと食べては、スープをゴクリ。左手でレンゲを操り、チャーハンかきこんでは、スープをゴクリ。ふう、忙しいな。
ここで、餃子さまの御成り。小皿に酢とコショウのツケダレをこさえて、ひとつパクリ。
うん、酢コショウは、肉の甘みが感じられていいナ。かじった断面にもう一度酢コショウをつけてパクリ。
モチモチの皮に焼き目はさっくり。思わずもう1つパクリ。大アタリした喜びについイタズラ心で、最後の1つはラーメンスープに漬け込んじゃう。うふふ、あとで会おう。
さて、ラーメンに戻る。チャーシューやメンマを食べては、白飯がわりにチャーハンをかきこむ。
明らかに塩分過多、だが中華屋さんでそんなこたぁご禁句。ひたすらに今だけをみすえて食べる。
チャーハンをやっつけ、麺を食べ終え、残るはスープに浮かぶ餃子のみ。
自らのイタズラに恐怖しつつ、恐る恐る食べれば、まだまだ焼き目はさっくり。でも全体に旨みスープがしみてます。お行儀ワルは、やはりうまし。
はっきりいって、商品化できますね。「焼き餃子の辛口スープ餃子」。ぜひとも、レギュラーメニューに加えていただきたい。
そんな、願望を胸に秘めつつ完食。グラスの水で体内の塩分を希釈して店をあとにする。
やっぱいいね、街中華。毎日だと、太りそうだけどサ。
ごちそうさまでした。