今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 157)あごだしラーメン+高菜

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長崎といえば異国情緒にあふれ、坂が多く、今日も雨だった。そんなイメージ。


歴史ある街なのでご当地名物も数多く、トルコライスやカステラ、麺料理でも皿うどんやちゃんぽんなどが浮かんでくる。


しかし、ラーメンの印象は薄い、というか、ない。そんな長崎ラーメンを出すというお店の暖簾をくぐる。


あごだしがウリのようですが、なんか字面だけみると猪木のモノマネでもしてそうな、そんな先入観。


あるいは九州だからクッキングパパのほうが相応しいかナ。


ともあれ、店に入って店内を見回せば、あごだしとはトビウオからとった出汁らしい。


なるほど、今度は古橋広之進が頭に浮かぶも、慌てて妄想を振り払いメニューを見つめる。


はじめての方はこちら〜というノーマルなラーメンにしようかと思うも、その下の高菜ラーメンに激しくひかれて、思わず注文。


なんだろう、野沢菜と高菜は時おり食べたくなるんだよな。


ともあれ、セルフの水をグイッと飲みつつ到着を待つ。その間、店内をみればあごだしの説明が。


あごだしは、自身が主張するよりも、海藻、キノコ、節、肉の風味をひきだすのが特徴なんだとか。


なるほど、前に出てくるタイプではないんだな、オレみたいだナ。


やってきたのは、美麗なひと品。まずはレンゲでスープをひと口。なるほど、やさしい味だな。


何というか、何も突き抜けていない、まぁるい風味。魚介だからか、そこはかとないスガキヤ感が好ましい。


基本のスープを味わったところで、高菜をレンゲで混ぜ込んで、麺とともにすすりこむ。


高菜のからさ、刺激、狼藉をくせのないスープが許しているような、ベストマッチング。


しばらく食べたのち、卓上にあった、特製の「ゆずこ酢」とやらもひと回し入れてみる。


柚子胡椒とお酢、そのまんまの味だけど、ふわっと鼻腔をくすぐる柚子の香りと酸味がいいね。


細い縮れ麺、ほろほろのチャーシュー、シャキシャキした刻みタマネギ。


各自の仕事をコツコツとこなす奴らと、それを包みこむスープ。汗をかきかき、あっという間に食べ尽くす。


讃岐ではうどんだしにも使われているだけあって、とりあえず、あごだしはうまいゾ!


ごちそうさまでした。