今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 92)辛揚げ定食

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唐揚げ食べたい。

たまに湧いてくるこころ。誰に求められるでもなく、自分の心の底から滲み出てくる熱情。


いつか、歳をとると、こんな気持ちもなくなるんだろうか。


信じられないけど、思春期の恋がそうだったように、大人になると鈍感になっていくのだろう。


なーんて抑制的に努めても、ようは油物が食べたいっつうこと。


そのうち胸焼けが怖くて食べられなくなるんだろうけど、そのときまでは欲に忠実に生きよう。


で、本日は鶏の唐揚げなぞ。こちらは以前の店も唐揚げ屋さんだったけど、居抜きで入ったのかな。昼は定食、夜は居酒屋といったつくり。


さてさて、揚げたての鶏からはおいしい。たとえ自宅で揚げようとおいしい。ヤケド覚悟のハフハフを楽しむのが醍醐味なのだよ。


まして定食屋さんですから、自ずから高まる期待、はずむ胸。ワクワクがとまりませんな。


いそいそとメニューをみれば、名物を謳う「辛」揚げ定食が目につく。


辛いやつねえ、はじめての店だから予想できないだけど、ちょっと男心がくすぐられたので、チャレンジ。


程なくやってくる定食。まずはみそ汁、うん、おいしい。期待が上がってくるナ。


お次はベジファーストでキャベツをシャクシャク、唐揚げ後のお口直し用にいくらか残しておこう。


満を持しての唐揚げ。ずいぶん大ぶりで、最低でもふた口は必要そうだな。目測をつけてガブリ、まずは肉汁があふれ、熱さにたじろぐ。


たしかに辛いけど、ご飯が進むお味。衣サクサクで、きっとビールに合うなあと、しみじみお天道様が高いことをうらむ。


ご飯、唐揚げ、ご飯、唐揚げと食べ進めるうちに、舌よりもおデコが反応、汗がジワーッとにじみでる。なるほど、胃がからみシグナルを送ったな。


食後の胃腸薬を覚悟しつつ、モリモリ食べてゆく。途中、残しておいたキャベツで脂をさっぱりさせつつも完食。


しまった、オナカが予想以上にいっぱいだ。やはり、遠い日の花火のように、そのうち油物は食べられなくなる気がするな。


いつまで若いのか知らないけど、居酒屋で揚げ物を頼まなくなった日を初老記念日としておこうかね。


幸いに、布団につくのははるかにあとなので、胃酸逆流の恐怖は回避できそうです。アレ、きついから。


ともあれ、よく食べたなーと思うランチタイムでした。


ごちそうさまでした。