今朝は卵かけご飯が食べたい。そうすると、松屋、なか卯あたりが候補にあがる。
いずれも捨てがたいけど、目の前の信号が青なので、スタスタ渡ってなか卯を選択。
なんというか、甲乙つけがたい選択をするときに、信号とか、次通る人が男性とか、そんな偶然に委ねるのも気が楽でいい。ない知恵は勿体ぶるのだ。
まあ、たかが朝ごはんだしね。
いや、されど朝ごはんですけど。
ともあれ、なか卯の券売機を前に、一刹那考えて朝まぜごはんを選択。卵とオクラとおかかをかき混ぜてご飯にオン、というお作法かな。
さらに牛小鉢もつくんだから、二段階で楽しめそうだとほくそ笑む、ニヤリ。
ところで、オクラっていつのまに人口に膾炙したんだろうか。
断面が星形でキャッチーなのをウリにして、七夕ソーメンのお供に、なんてチラシをここ数年見かける。
でも、私は大人、それも30 絡みになるまでになるまで知らなかったナ。親の影響もあるんだろうけど、生活半径になかった気がする。
ともあれ、おかかの小袋を開け、所在なげなオクラに振りかける。
これだけだと、正直食指が動かないけど、卵と醤油とともにかき混ぜると途端に活気づく。
よっしゃ、食べたろかい。なぜだか勢いづいて、混ぜ混ぜを丼めしにのせて、やおら食べ始める。
うん、オクラの青臭さとおかかの香ばしさが合うのね。卵はすっかり他人行儀で丼ぶりの底に沈んでいき、風味だけ、おかかオクラに残る感じ。
タネをすりつぶすがごとくよ〜く噛んで、安定のダシのきいたみそ汁で流しこむ。おっ、ナメコだね。とろみが心地いいナ。
すっかりハゲ山になったご飯には、牛小鉢をのせて、紅ショウガを添える。なか卯は長ネギやシラタキが入っていて、すき焼きっぽいのがいいね。
牛小鉢がオクラのあとの主役をバリバリにこなしてくれます。
何というか、ガンダムマークIIのあとのΖガンダムのように、むしろオレがメインだろ? といった風格に満ち満ちている。
底にたまった卵とあわせ、つまるところはミニ牛丼ツユだく。モリモリとかきこんでは、具なしのみそ汁でサラサラといただく。
気づけば丼ぶりは空っぽ。脇にあるおかかの空き袋が、おかかオクラを忘れないでね、と主張している。
忘れないよマークII。お前もアーガマに帰りたいんだよね? って何の話だ。
ごちそうさまでした。