今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 96)よこすか海軍カレー

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食事というものは、何を食べるかも大事だけれど、どこで食べるか、誰と食べるかなんてのも味の決め手となると思う。


鉄版の隅に積まれていた屋台の焼きそばも、ダシの概念を忘れた海の家のラーメンも、シチュエーションが味を昇華させている、間違いなく。


で、今どこにいるかといえば、千葉と神奈川を結ぶ東京湾フェリーに乗船中。鋸山観光ののち、ちょうど時間が合ったので、そそくさと乗り込む。


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さて、こちらのカレー。プラスチック容器に入れられた、学園祭で供されそうななんてことのないカレー。福神漬けの色もケミカルな印象。


まあ、日本のカレーはどこで食べてもおいしい。ブラックジャックも「ボンカレーはどうつくってもうまい」と言う通り、ハズレが少ない。


ご飯が多少ベタつこうと、具が乏しかろうと、辛味が好みでなかろうと、一定の閾値は超えている。なんてこたない、偉大なりカレールー。


前置きはともあれ、よこすか海軍カレー。古くは海軍、今でも自衛隊が毎週金曜日は洋上で曜日感覚を忘れないようカレーにするとか。


海を見つつ、空を仰ぎつのこのカレー、おいしくないわけがない。こうなるとプラスチックのスプーンすら格好の舞台装置だナ。


浜風を浴びながら食べてもいいけど、老体には堪える。すいているからテーブルを独り占めして、海を眺めながら食べよう。景色もごちそうだ。


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いざ食べ始めるとザ・無難な味にスプーンが止まらない。夏祭り気分を味わおうと、飲み物もあえてコーラにしたし、楽しくて仕方ない。


サイドメニューに頼んださんが揚げは、アジのタタキを揚げたものらしく、横須賀と千葉を結ぶこの航路にこそ、ふさわしい。


いや〜楽しい。やはり食事は楽しいのがイチバンだな。家族とワイワイもいいけど、たまにはシチュエーションめしもいいなぁ。


ごちそうさまでした。