今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 103)盛り合わせ定食

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ランチ難民になりつつある昼休み。慌てて店を見繕うと、居酒屋っぽいのれんを発見。はじめての店に入るのはやはり緊張するナ。


そう、いくつも恋して、順序も覚えて、キスがうまくなったとしても、はじめて電話するときにはいつもふるえるのが世の常なのだ。


幸いにカウンターの空き席にすぐに座れる。店を見渡すと、夜はおでん屋さんなのかな、武骨な焼酎のボトルキープが微笑ましい。


何にしようかと思案するも、一見さんだし、下手の考えやすむに似たり、日替わりにしておこう。頼んでからみてみれば、盛り合わせ定食だとか。


ロースカツ、白身魚フライ、鳥の唐揚げの三点盛り合わせ。男、いや漢の野望が詰まったようなメニューだね、頑張れ胃袋、負けるな食道。


麦茶をチビチビやってると、揚げたてのヤツらが運ばれてくる。いざ、ファイト、勝者も敗者もないけど、戦いの火蓋は切って落とされたのダ。


千切りのキャベツは、青じそドレッシングと悩んだすえにしょう油でシャクシャク食べる。小さい頃、ドレッシングなんてなかった頃からの習慣。


付け合わせのシュウマイは、からし醤油でパクリ。おでん屋さんだけに、卓上にやたら和がらしの小袋があるのがいいネ。


みそ汁をひとすすりして、いざ鎌倉。もとい、いざ揚げ物。


白身魚はアツアツをもりもり食べる。魚の旨みがあるので、しょう油はひと垂らしで十分だね。ところで白身ってなんだろう。ホキとかなのかナ。


こぶりなロースカツはソースとからしで。衣が薄くて、肉とのバランスが GOOD。ちゃんと仕事がされてるなーとしみじみサクサク。


唐揚げは、何もつけずにそのまま。わずかな下味と鶏の油を必死で味わう。うん、わかる、気がする。私にも敵が見えた! とちょっと喜ぶ。


要所要所でキャベツを食べてお口サッパリ。いくらでも食べられそうだ、なーんて見栄をはりたいけど、悲しいけどオレ、満腹なのよね。


胃袋のわずかな余白に麦茶を流し込んで、闘いを終える。コスパという言葉は苦手だけど、お値段の3倍は心身満たされた気がするよ、僕ァ。


ごちそうさまでした。