ボンカレーはどうつくってもうまいのだ、とはブラックジャックの言葉です。
そう、カレーライスははずさない。何というか、上はキリがないけど、下のレベルも低くない。人生でひどい店に出会ったことがない。
これがラーメンになると、スープがぬるい、麺がくたくた、味がしない、批評したくとも具がのってない、などいろいろ出会えます。
専門店のカレーはもちろんおいしいですが、そば屋や中華屋、なんなら喫茶店でもカレーはおいしいのです。ただし、米のたき具合はブレますが。
というわけで、外食で悩んだらカレーライス。何が食べたいわけでもなかった、でもお昼だからと店に入って、悩むくらいならカレーライス。
こぶりな定食屋さんだから、カレーは受注生産だろう。何を食べてもおいしい店だけど、それほど期待せず、給食風のひと皿を想像しつつ注文。
黄色くて、小麦粉の膜がはるような、野暮ったいけど懐かしい、そんなカレー。昭和後半生まれがおこがましいけど、懐かしみにあふれてるヤツ。
程なくやってきたのは、おそらく専用の皿に盛りつけられたカレーライス。見た目はカレーハウスで出てきそうな、濃ゆい茶色です。
まずはカレーソースをパクリ。ややサラサラで、玉ねぎの甘みが強い。でも、なんだろう奥深い辛味がやってくる。薄切り肉の食感も楽しい。
こちらのライスは、定食、丼ぶり、チャーハンと七変化するので、カレーとしてはややもっちゃりしてるけど、そんなことは気にならない。
ライスを崩してはソースをまぶし口に運ぶ。これこれ、こういうの。インド人はビックリしないけど、外食のカレーの1つの到達点だナ。
こういうのがあくまでメニューの片隅に載ってるんだから、なんとありがたい店であることか。切り盛りするご夫婦が元気でありますように!!
食後の粉茶もおいしい。ラッシーでも、コーヒーでもない、粉茶であるのがうれしい。何というか、昭和はまだまだ終わらないゼって思う。
それにしても「カレー」ばかりの文章ですな。致し方ないけど。
ごちそうさまでした。