今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 109)自家製・キムチ鍋

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高畑勲が監督したことでも知られる「となりの山田くん」。矢野顕子ののんびりした歌声とともになんとなく裏ジブリとして覚えている。


原作では、冬になると「手抜き料理」として毎日鍋が出てきて家族が辟易する描写があります。ちなみに夏ならばソーメンばかりになるのですが。


とはいえ、野菜がとれて、比較的時短で、洗い物も多くはないのだから、寒い季節は鍋を多用したい気持ちは痛いほどわかり、しみじみ共感する。


毎年鍋始めが悩ましいところですが、スーパーに鍋つゆのコーナーができた頃が頃合い。長いものには巻かれろ、皆が食べる頃がいいですよね。


で、横着ですが、海鮮鍋の具セット、冷凍カキ、カット鍋野菜を確保。あとはスープの選定。うーん、ひと汗かきたいからキムチかな。


そうと決まれば薄切りバラ肉、シャウエッセンをカゴに入れ、ついでにビールも少々。おっと、もち巾着を忘れていた、ダイスキなんだよね。


味付けを出来合いに委ねたので、買い出しが終われば、鍋の準備は終わったようなもの。スープを火にかけ、煮えにくいものから入れていく。


肉、野菜、魚介からもダシが出るので、鍋のお味は組み合わせによって千差万別。同じものは2度とできない一期一会の味なのダ。


個人的に具材はクタクタに煮えたほうが好きなので、これでもかと火を通して出来上がり。最後にふと思いたち、とろけるチーズをトッピング。


うん、見た目はよくない。何というか、煮えすぎてるし、彩りもへったくれもない。しかし、味だけは約束されている。鍋、バンザイ。


今シーズンの初鍋に家人も大喜び、あっという間にはけてゆく。おおかた食べ終えたところで、水を足して、袋ラーメンを入れてひと煮立ち。


麺がアルデンテになったところでスープを味見。旨味注意報が出るくらい、豊潤な仕上がりです。乾麺付属の粉末スープの出番はなし、ですな。


思いの外ごちそうとなった〆ラーメンは、おいしい、おいしいと育ちざかりの胃にスルスル吸い込まれていきました。まるで、幻だったように。


この電気鍋に何回お世話になるかわかりませんが、鍋シーズンの到来です。おいしく、栄養満点な手抜き料理、酒が進むのだけが欠点だナ。


ごちそうさまでした。