今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 182)モーニングセット

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天気のよい休日は朝の散歩が楽しい。いつもは喧騒で殺気立つ駅前も、やわらかい空気で満たされる。街のキャパに余裕がある風情がいいよねえ。


普段のデスクワークならいざ知らず、朝から1万歩も歩くと小腹がすいてくる。せっかく日常こない駅なので、チェーンではないとこがいいナ。


みれば、吉そば、しぶそばなど普段使いしていないチェーンもあるけど、独立系の店が検索できたのでラッキー。ニヤニヤしながら向かう。


店前には「モーニングセット」との看板が。どことなくチャゲアス感。見上げたらモーニングムーンとは、月見そばのことだったのかナ。


よくみれば、卵かけご飯を天丼タレでいただけるようす。別添えの天かすの処遇は、そばでもご飯でも自分好みに、とのこと。ほほう、楽しみだ。


食券を買ってしばし待つ。これで 400 円ならステキやん。むむう、それなりに待つネ。きっと休日ですいてるし、茹でたてだな。さらに、楽しみ。


椅子もあるけどここはあえて立って待つ。店内の貼り紙を見れば、七味は善光寺、器は有田焼、梅干しは築地とかで細やかなこだわりが窺える。


やってきたました、わがモーニング。ひと口ツユを飲めば、ダシも醤油も好みの濃いめ。彩のインゲンがいいね、久しぶりだな、インゲンなんて。


そばをいくらかたぐったのち、卵かけご飯の製作にかかる。天つゆに卵を割り入れ、ざっくりかき混ぜる。ご飯の中央に穴をあけ、溶き卵を注ぐ。


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ずいぶんどす黒いけど、食べてみるとさすがに天丼のタレ、みりんのきいた甘みが勝ったお味。くどさはなく、天かすのサクサクが心地よい。


みそ汁代わりにそばツユをひと口。築地の梅干しも試そうかな、とご飯にのせる。梅干し食べてスッパマン! はい、昭和の子です。


となりのパチンコ屋さんの開店前に腹ごしらえするっぽいお客さんもチラホラ。週末でも活気があるわけだ。それにしても、ツユがクセになるな。


かけそばを頼むひともいるけど、ちょっとわかる。モーニングはオナカいっぱいになりすぎる。いずれにせよ通勤動線にないのが惜しい店だナ。


グラスの水を飲み干し、余韻をすべてぬぐい去って店を出る。いい栄養がとれたし、もうひと散歩するかね。


ごちそうさまでした。