今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 121)松屋のオリジナルカレー

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先週知った松屋のカレーが終売になるというニュース。その数時間後、創業時カレーがレギュラー化という続報が。なんだ、リニューアルじゃん。


ほっとしたような、担がれたような。それでもオリジナルカレーは売り切れ御免でなくなるので、ラジオで中継されるなど一定の影響があった。


わざわざ食べにいくほどの思い出もないので、狂騒曲にはのらなかった。なのに今朝松屋に来たら、まだ売り切れていないようで、普通にある。


それならば食べようかと食券をポチり。あっという間に呼び出しがかかる。受け取りがてら周囲をチラ見しても、みなカレーを食べてないや。


久しぶりだな、松屋カレー。相変わらずのドス黒さ、ひと口食べればスパイシー。みそ汁をスプーンですくい、福神漬を大事な甘味に食べてゆく。


基本的に具が少ないので、米、ソース、米、ソースと投手戦のように淡々と食べ進む。カツカレーのように気が散らない、ある意味で潔い食事。


スパイスの刺激で胃が目覚めます。辛さをしのごうにも、朝定食のクセで熱いお茶を淹れたので、ゴクゴクとは飲めないのよね。


まあ、名物メニューのリニューアルは、大人の事情で仕方ない。事実上の値上げだ、と訝るむきもわかるけど、万物流転、諸行無常ですから。


今度はリニューアルされたカレーも味わおう。そういう動機づけにもなるし、松屋の作戦勝ちかもしれないナ。実際私は引っかかったしナ。


何にせよ、これが最後のひと皿になるのは間違いない。粛々と食べ終えたころ、お茶もぬるくなっている。ゴクリと飲んで、名残惜しく席を立つ。


ごちそうさまでした。