寒い、とにかく寒いランチタイム。夏は熱帯、冬は亜寒帯のような気候になったな、わが国は。季節が都会ではわからないなんて、昭和までだな。
暖をとろうとそば屋ののれんをくぐる。道中、カレー、かき玉、鍋焼きなど何にしようかひとしきり悩んだのに、口をついて出たのは、むじな。
なんだろう、無意識のうちに決めてたのかナ。そういえば最近、食べてなかったナ、夏場はしょっちゅう、冷やしむじな食べてたのにナ。
すまないむじな、不義理をしていた。おのれの無意識の欲求に逆らわないヨ。冷やしばかりが能じゃないよな、七味たっぷりかけて温まろう。
さてさて、やってきました我がむじな。こちらは甘みが強い濃いめのつゆで、そばの風味よりダシの旨味が楽しいお店です。
いかにも天ぷらそばのついでといった天かす、だしを吸ったフワフワのお麩、ご飯が欲しくなるような濃い味のお揚げ。うーん完全体だな。
七味はたっぷりサジ3杯分、うんおいしい。流行ってるそば屋は回転も早いから、七味が常に「きく」状態だよね。温まってまいりました。
あとはひたすらズルズル、たまに水をゴクリ。揚げは食べるたびにご飯が欲しくなるクオリティ。いや〜いい食事してるな、オレ。
つゆを飲み干さんばかりにグイグイ飲んで箸を置く。減塩を忘れそうになる魅惑のつゆは、やめられない止まらない、そんな味でした。
ごちそうさまでした。