今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 200)醤油ラーメン

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日本三大◯◯という言い回しがある。三名山なら富士山、白山、北岳。三名園なら、後楽園、偕楽園兼六園。なんとなく納まりがいい。

これがラーメンとなると、札幌、博多、喜多方が有力。いやいや、3番手は佐野だ、久留米だ、徳島だ、と議論があるところかもしれないけどサ。


何度でも言うけど、百万都市2つを向こうに回して、喜多方は知名度がない。でも町おこし成功、ラーメンで名を挙げましたという潔さたるや!


しかし、喜多方は遠い。というか、行ってもいいけど、ラーメンだけでは動機に欠ける。そんなわけで私の喜多方ラーメン歴は都内オンリーです。


ともあれ、喜多方ラーメンはおいしい。博多と同じとんこつなのに、方向性はまったく異なる。低温で煮出した、クセの少ない澄んだスープ。


たまに、無性に喜多方スープが飲みたくなる。煮干しでも、鶏ガラでもない、とんこつベースのしょう油。家系とは一線を画した淡麗なしょう油


で、券売機の前で悩むわけです。チャーシュー、ミニ丼ぶりなどサキュバスばりの誘惑ですが、お得な切り落としチャーシューにしよう。


無料の背脂トッピングに激しく惹かれるも、ダイエット中の身につきガマン。そもそも、そんな立場でラーメン食うなって話ですけどね〜。


時間の関係か、カウンターは私ひとり。店員さんのキビキビした動きの一つひとつが私のためだと思うと嬉しくなって、ジッと見つちゃいました。


やってきたのは、いかにも! といった一杯。膝を打つ、なんて形容がありますが、今まさに使うべきタイミングと思えます。大げさですが。


見たところ湯気があがっておらず、しっかりと油膜が張っていることが予想される。スルスルとレンゲで飲めば、夢にまでみたあのスープ。


とんこつだけど動物くささはごく少なく、旨味の上澄みがぎっしり。濃いめのスープがうどんのような太縮れ麺によくからむ。なんてシアワセ。


極細のメンマは沈むと捜索が困難だから、早めに食べてしまおう。極厚のチャーシューは、脂が甘く感じられて、スープの塩っぱさとよく合う。


さて、悩んだ末に出した答え、切り落としチャーシューはキシキシしてベリーナイス。これで 50 円なら間違いなくお値打ちと言えるな。


麺のモチモチを楽しみながら食べ進み、時にスープをコクリ。グルメじゃないから世間の評価はわからないけど、自分の好みはわかる。百点です。


麺を食べ終え、未練たらしくスープをレンゲでふた口ほど。うーん、喜多方食べ歩き、行きたくなってきた。会津観光くっつけてみようかな?


ごちそうさまでした。