今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 221)濃厚魚介らーめん

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万物は流転する。変化を恐れてはいけない。たかだか一見のラーメン店に入るだけで大仰ですが、知らぬ間に築いてた自分らしさの檻を壊すのだ。


店構えは綺麗だし、豚骨ラーメンなんてむしろ好物なのに、何となくスルーしてきた。自分の思考のクセを知る意味でもあえてチャレンジしよう。


人間が変わるには(1)住むところ、(2)付き合う人、(3)時間の使い方のうちどれかを変えるしかないらしいけど、これは(3)なのかな。


つけめんがウリの店ですが、寒い季節はスープがほしいネ。こちらのスタンダード、濃厚魚介らーめんをポチり、カウンター席に案内される。


到着を待つ間、壁の写真で仕上がりを確認。チャーシュー、ネギ、メンマ、ノリがのせられたシンプルな一杯だね。いや〜、楽しみ、楽しみ。


楚々とした見た目ですが、まずはレンゲでひと口ゴクリ。豚骨の旨味よりも、魚介の香りがガツンときてパンチのきいた味。ドロドロ系ですね。


この濃厚なスープが、縮れのない麺に適度に絡みます。ふうふう食べると、スープよりも麺が熱いのなんのって。この展開は想定のはるか外です。


お昼なのでニンニクはガマン。途中で一味で変化をつける。ノリで麺を巻いて食べると、さらに魚介の香りが立っておいしく、ご飯が欲しくなる。


なぜだかメンマもアツアツで、チャーシュが一番常温に近い。口をヤケドしつつ麺をすすりおえ、最後に煮えたネギをレンゲで集めていただく。


「なぜ食べなかった問題」は謎のまま、食わず嫌いだったんですね。ともあれ変化を恐れない。たかがラーメン、されどラーメンに教わりました。


ごちそうさまでした。