シュワキマセリ、シュワキマセリ、シュワー、シュワー、キマセリ。外国語だと思っていたけど「主は来ませり」だと知ったときは驚いた。
まじないだか、マントラだかにありそうな響き。般若心経だって最後は、ギャーテイとか、ボージーソワカとか言ってるし。あの手の言葉かと。
うちは一向宗だから般若心経は関係ないけどサ。なーんて、本日の食事にはもっと関係ない話をしてるな。はい、メニューはシュクメルリです。
不思議な響きのこの料理は東欧はジョージアの名物らしく「世界一にんにくをおいしく食べるための料理」だとか。へえ、二郎よりおいしいのか。
松屋で一部店舗の限定メニューだったのが全国展開に至ったらしい。ほほう、楽しみだな。見せてもらおうか、シュクメルリのおいしさとやらを。
固形燃料が燃える鍋でやってきました、シュクメルリ。にんにく、チーズ、鶏肉の三位一体感が美しい。みそ汁がつくのが松屋の矜持だナ。
ホワイトシチューはオカズになるか問題というのもありますが、私はパン派。なんとなく、ホワイトソースではご飯の甘みに勝てない気がして。
でも、シュクメルリときたらみっちり濃厚で、ご飯泥棒の様相。アンタ、何モンだ。ジャパンにきて大暴れするのは、栃ノ心だけで十分だよ。
にんにく、ガツン。
とりにく、キシキシ。
チーズ、マンダム。
ジェットストリームアタックのような波状攻撃に夢中です。確かににんにくが合うな。今日は人と会わないからいいけど、コイツはなかなかだ。
イモが入っているのに、ご飯がつくし。
そもそも鍋ものなのに、みそ汁がつく。
ジョージア人はどう思うのかね、コレ。
アツアツのシュクメルリを食べ、追い飯をかきこんではゴクリ。たまに味噌汁をズルリ。みるみる膨らむ俺のお腹。そろそろ活動限界ですかな。
鍋には若干のシュクメルリがこびりつく。仕方ないけど、自宅でパン食ならぬぐって食べるところだな。そんな未練が残るくらいの感動でした。
世界は広い。食べたこともない料理がたくさんあるなぁと当たり前の感想。図書館で蔵書に囲まれて、知らない知識の量に圧倒される、あの感じ。
ともあれ満腹です。もうお昼抜きで勘弁してください。若くないんだから、無茶してはいけない。でも、限定を食べずに後悔もしたくないしな〜。
ごちそうさまでした。