今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 151)自家製・ブリの照り焼き

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料理をしていて、ふと思う。熱で飛ばしたアルコールは鼻から吸収されるのだろうか。フランベはもちろん、和食の煮込み工程ではどうだろう。


違法ドラッグなどは、鼻から吸引するなんていうし、アルコールを直接吸い込むルートとして成立しうるんだろうか。ブリを焼きつつ、そう思う。


まあ、調べるほどのことでもない。ぶりに焼き目がついたら、ひっくり返して火を通す。ふっくら焼けたら、タレを入れてとろとろ煮つめていく。


醤油2、みりん3、お酒4の黄金比のタレにトロミがついてくる。焦げないようにフライパンを揺すっては、木べらですくってブリにかける。


で、その間ずうっと気化する調味料を鼻から吸い込んでいるわけです。まあ、口からビール飲んでるし、もはや効果のほどはわかりかねますが。


照り焼きのタレはいつも余るので、隣のガスコンロで冷凍の牡蠣を水とお酒で蒸していく。こちらからも気化するアルコールがムンムン出てくる。


そうこうするうちに、タレはトロトロ、ブリはプリプリ、いい塩梅に焼き上がる。皿に取り分け、タレを上からかければ、酔っ払いブリの完成。


家族はオカズとして食べるわけですが、私にとっては上等の酒のアテ。ブリの照り焼きとサバの味噌煮は肴として、ひとシーズン一回は食べたい。


日本酒に切り替えて、照り焼きをむしってはパクリ。濃厚なタレとブリの弾力を楽しんだら、慌てて日本酒をチビリ。これは酔わないわけがない。


添えた牡蠣も照り焼きのタレが合うね。あっという間に食べ終えて、物足りずに炊き込みご飯をアテに、もう1合飲んだりして、ご機嫌な夜です。


結局、気化アルコール問題はググりもせず放置。なんでも白黒つけるのも面白くないネ、曖昧な日本の私でいるのもいいよネ、などと独りごちる。


ごちそうさまでした。